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12月01日-01号

  • "新宮市立医療センター病院事業会計決算"(/)
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  1. 新宮市議会 2015-12-01
    12月01日-01号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成27年 12月 定例会          平成27年12月新宮市議会定例会会議録             第1日(平成27年12月1日)---------------------------------------議員定数17名、現在員17名、出席議員17名、氏名は次のとおり。                             1番  北村奈七海君                             2番  並河哲次君                             3番  杉原弘規君                             4番  大石元則君                             5番  松畑 玄君                             6番  前田賢一君                             7番  福田 讓君                             8番  辻本 宏君                             9番  榎本鉄也君                            10番  久保智敬君                            11番  濱田雅美君                            12番  上田勝之君                            13番  東原伸也君                            14番  田花 操君                            15番  松本光生君                            16番  屋敷満雄君                            17番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成27年12月1日 午前10時開会     議長報告(文書報告)       1 全国高速自動車道市議会協議会第1回理事会       2 全国市議会議長会評議員会       3 近畿市議会議長会第2回理事会・研修会       4 近畿市議会議長会第2回監事会       5 和歌山県市議会議長会総会       6 高規格幹線道路建設促進委員会総会       7 平成27年度国道168号(五條・新宮間)整備促進協議会通常総会       8 平成27年新宮周辺広域市町村圏事務組合議会第2回定例会       9 平成27年東牟婁郡町村新宮市老人福祉施設事務組合議会第2回定例会      10 平成27年度熊野川改修期成同盟会要望活動      11 第70回紀の国わかやま国体開会式出席      12 第70回紀の国わかやま国体閉会式出席      13 2015紀の国わかやま大会(第15回全国障害者スポーツ大会)開会式出席      14 2015紀の国わかやま大会(第15回全国障害者スポーツ大会)閉会式出席      15 熊野川濁水・治水関連対策特別委員会視察同行      16 議員派遣の件 日程1 議会運営委員会委員長報告 日程2 会期決定について 日程3 会議録署名議員の指名 日程4 諸報告(文書報告)       1 例月出納検査の結果について 報告6件(地方自治法第235条の2第3項) 日程5 市報告(文書報告)       1 公設市場経過報告       2 新宮港経過報告 日程6 委員会視察報告     (総務建設委員会、熊野川濁水・治水関連対策特別委員会、地域包括ケアシステム調査特別委員会) 日程7 議案第62号 平成26年度新宮市一般会計・特別会計歳入歳出決算の認定について     (平成26年度一般会計等決算審査特別委員会委員長報告) 日程8 議案第63号 平成26年度新宮市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について 日程9 議案第64号 平成26年度新宮市立医療センター病院事業会計決算の認定について     (以上2件 平成26年度企業会計決算審査特別委員会委員長報告) 日程10 議案第68号 新宮市税条例等の一部を改正する条例 日程11 議案第69号 新宮市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 日程12 議案第71号 平成27年度新宮市一般会計補正予算(第4号) 日程13 議案第72号 平成27年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第2号) 日程14 議案第73号 平成27年度新宮市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 日程15 議案第74号 平成27年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第3号) 日程16 議案第75号 平成27年度新宮市水道事業会計補正予算(第1号) 日程17 議案第76号 過疎地域自立促進計画の策定について 日程18 議案第77号 市道路線の認定について 日程19 議案第79号 公平委員会委員の選任について 日程20 議案第70号 新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例 日程21 議案第78号 教育長の任命について---------------------------------------会議に付した事件 日程1 議会運営委員会委員長報告から 日程20 議案第70号 新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例まで 日程追加変更 議会発案第8号 事務検査に関する決議 日程21 議案第78号 教育長の任命について---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              亀井寿一郎君               防災監              井上 登君               企画政策部               部長               向井雅男君               次長兼商工観光課長        中前 偉君               企画調整課長           新谷嘉敏君               企業立地推進課長         山本茂博君               総務部               部長               上路拓司君               秘書課長             西山和視君               総務課長             小西儉弥君               財政課長             小谷 充君               税務課長             平見仁郎君               防災対策課長           西 利行君               情報管理課長           宇井 淳君               監査事務局               局長               澤 隆弘君               市民生活部               部長               岡 雅弘君               市民窓口課長           赤坂幸作君               生活環境課長           岩崎誠剛君               国保直営熊野川診療所事務長    谷口 昇君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        森本邦弘君               福祉課長             有本文彦君               子育て推進課長          南 拓也君               健康長寿課長           河邉弘ミ子君               保健センター長          辻本美恵君               建設農林部               部長               垣本裕也君               都市建設課長           田坂 豊君               農林水産課長兼農業委員会事務局長 名古一志君               熊野川行政局               局長               伊藤順司君               会計管理者兼会計課長       西久保 敏君               医療センター               事務長              豊田正志君               水道事業所               所長               坪井辰実君               業務課長             久保欽作君               工務課長             宇井俊治君               消防本部               消防長              岡本秋久君               次長               切畑屋利一君               教育委員会               教育長              楠本秀一君               教育部               部長               片山道弘君               次長兼国体推進室長        前田圭史郎君               教育総務課長           北畑直子君               学校教育課長           宮本雅史君               生涯学習課長           森 奈良好君               文化振興課長           畑尻賢三君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               辻 篤樹               参事兼次長            畑尻英雄               次長補佐兼庶務係長        渡爪 薫               議事調査係長           岡崎友哉               議事調査係主事          大居佑介            第1日(平成27年12月1日)--------------------------------------- △開会 午前10時00分 △開会及び開議の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。 定足数に達しておりますので、平成27年12月新宮市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △市長挨拶 ○議長(榎本鉄也君)  今期定例会招集に当たり、田岡市長から挨拶の申し出がありますので、これを許可いたします。 田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君) (登壇) 皆さんおはようございます。 12月定例会を招集させていただきましたところ、全員の皆様の御出席を賜りましたこと、心よりお礼を申し上げます。まことにありがとうございます。そして、よろしくお願い申し上げます。 さて、先日、臨時会で御承認いただきました市営の公衆浴場の件でございますが、あの後からいろんな備品の整備でありますとか、許可関係でありますとか、準備が着々と進んでおりまして、年内にオープンできる見通しが立ってまいりました。本当に皆様方におかれましては、御協力ありがとうございました。 また、この12月定例会でありますが、条例が3件、また予算5件、その他、人事案件等4件、合わせて12件の議案を上程させていただいております。大変重要な案件も含まれておりますので、慎重なる御審議を賜りますようお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  市長の挨拶を終わります。--------------------------------------- △議長報告 ○議長(榎本鉄也君)  次に、議長報告をいたします。 別紙にて配付いたしましたとおり、全国高速自動車道市議会協議会第1回理事会外15件の概要であります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 議会運営委員会委員長報告 ○議長(榎本鉄也君)  日程に入ります。 日程1、議会運営委員会委員長報告を行います。 5番、松畑議員。 ◆5番(松畑玄君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 それでは、議会運営委員会委員長の報告をいたします。 平成27年12月定例会に先立ちまして、11月25日に議会運営委員会を開催いたしましたので、その結果について御報告申し上げます。 会期については、本日より12月17日までの17日間とすることに決定いたしました。 日程といたしましては、お手元に配付いたしておりますように、まず、本日は、会期決定、会議録署名議員の指名、諸報告、市報告、委員会の視察報告の後、議案15件を順次議題として、提案説明、質疑、委員会付託等を行います。 なお、議案の取り扱いにつきましては、お手元に配付のとおりであります。 あした12月2日から7日までは、議案調査等のため休会を予定しています。 8日に再開して、10日までの3日間、一般質問を行います。 11日から16日までは、常任委員会審査のため休会の予定です。 17日に再開して、各常任委員会の審査報告、質疑、討論、採決を行った後、閉会中の継続審査及び調査承認を願い、本定例会を終了いたしたいと思います。皆様方の御協力をお願いいたします。 以上で議会運営委員会委員長報告を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  以上で報告を終わります。--------------------------------------- △日程2 会期決定について ○議長(榎本鉄也君)  日程2、会期決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、議会運営委員会委員長の報告のとおり、本日から12月17日までの17日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、今期定例会の会期は、本日から12月17日までの17日間と決定いたしました。 なお、この際御報告をいたします。今期定例会の一般質問は、12月8日からと予定しておりますので、一般質問の通告期日をあす12月2日午後3時までと定めます。 通告書につきましては、その質問の要旨を具体的に御記入の上、文書で通告願います。--------------------------------------- △日程3 会議録署名議員の指名 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、日程3、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は議長において、5番、松畑議員及び12番、上田議員を指名いたします。--------------------------------------- △日程4 諸報告
    ○議長(榎本鉄也君)  日程4、諸報告を議題といたします。 諸報告は文書報告として、例月出納検査の結果について報告6件であります。御了承願います。--------------------------------------- △日程5 市報告 ○議長(榎本鉄也君)  日程5、市報告を議題といたします。 市報告は文書報告として、公設市場経過報告及び新宮港経過報告の2件であります。御了承願います。--------------------------------------- △日程6 委員会視察報告 ○議長(榎本鉄也君)  続いて、日程6、委員会視察報告を行います。 総務建設委員会の報告を求めます。 7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君) (登壇) 総務建設委員会視察報告を行います。 本委員会は、11月11日から13日までの日程で、新潟県見附市並びに山形県長井市において視察研修をしてまいりましたので、その概要についての御報告でございます。 見附市では、道の駅パティオにいがたを視察いたしました。本施設は平成25年8月に開設し、平成26年度は年間100万人超の方が来場しており、農産物直売所やレストラン及び整備のきっかけとなった災害の展示施設を有する建物の総面積は約1,400平方メートルの規模でありました。また、道の駅がある敷地は、4.6ヘクタールの防災公園として、ヘリポートやキャンプ場も整備されておりました。 建設期間は、平成24年度から平成25年度にかけての2カ年で、総事業費は約10億円、建設費は約9億円であり、建設費の55%は国の社会資本整備総合交付金を活用し、残りの45%は市の単独負担であります。その他、備品には県の補助金を活用し、全体の費用のうち、市は約5億円を負担しておりました。 運営は新潟県内の民間業者に指定管理しており、契約方法は、黒字の場合は収益の3分の1を市に納め、赤字の場合は市の予算の範囲内で補填するというもので、平成26年度には販売コーナーでは黒字となったものの、トイレや防災施設等、いわゆる公益施設の赤字が多く、全体の収支では数百万円の赤字となったとのことでありました。そのため、平成28年度からは、公益部分に市から指定管理料を支払い、その上で全体が黒字となった場合、その半分を市に納めるという方法に変更するとのことでした。 また、道の駅以外の防災公園の芝刈りや清掃等は、地元のNPO法人に維持管理を業務委託し、委託料は年間300万円から400万円程度を要しておりました。 道の駅の入場者数は、平成27年度も100万人超えを見込んでおりますが、月別の入場者数は野菜の収穫ピークである8月から10月が多く、梅雨時の7月や降雪期は減少傾向にあり、農産物等の売り上げは入場者に比例するとのことでした。 また、道の駅では、指定管理者や行政、地域団体主催のイベントを年間50回以上開催しており、ふだんからにぎわいがあることで外部からの訪問客がふえるだけでなく、地域内の交流の促進効果を生み、道の駅といえども地域密着の交流のかなめとなっているとのことでございました。 長井市では、生ごみを堆肥とした地産地消の農業であるレインボープランについて視察研修を行いました。台所と農業をつなぐ長井計画、通称レインボープランは、生ごみを堆肥に変えるリサイクルシステムであり、このアイデアは昭和63年に開催した、まちづくりデザイン会議において出されました。この会議は、基本構想において、長井市の将来像となるグランドデザインを市民に委ねたもので、平成元年にこの会議に参加した市民のうち、特に意欲のある18名が市民主体で、さらにまちづくりを考えようと、快里(いいまち)デザイン研究所を立ち上げ、議論を煮詰めました。その際に、「自然と対話する農業」というコンセプトのもと検討し、有機肥料の地域自給(生ごみのリサイクル)システムを提案。平成3年には調査委員会を立ち上げ、年約200回の市民会議を行い、平成9年にレインボープラン推進協議会を設立し、同年に生ごみのコンポストセンターの運用を開始しました。 レインボープランには三つの理念があり、一つ目が「循環」で、資源リサイクルとともに人と人との支え合い、結びつきを循環として捉えるということでございます。二つ目が「ともに」で、行政と市民、生産者と消費者がそれぞれの立場を超え、互いに考え行動することが重要であるとの認識のもと、「ともに」という言葉を理念の一つとしたとのことでした。最後に、全ての作物の栄養素となる土と人の関係を直結させようということで、「土はいのちのみなもと」ということを理念にしているとのことでした。 レインボープラン推進協議会では、長井市の中心部を「街」として、その周辺を「農業地帯」として捉え、中心市街地で出された生ごみを堆肥とし、周辺地帯で作物を育て、それを中心市街地で消費するというサイクルをとっており、つくられた堆肥は原則として、全て市内の田畑で活用され、農協での販売以外では外部には出ない仕組みになっているとのことでありました。 課題としては、コンポストセンターの老朽化による今後の維持修繕と、レインボープランの意義のさらなる啓発、特に若年層への普及が必要とのことでした。 しかし、この計画の推進により可燃性ごみが約3割減少したこと、また、現在はレインボープランの農作物を使用した商品開発がされているなど、農業分野だけでなく他の業種にも波及しているという成果もあり、今後も行政、商工会議所、市民等さまざまな人、団体が参画した本協議会を推進していくとのことでありました。 本委員会といたしましては、今回の視察が有意義なものとなるよう努めてまいりたいと思います。 以上で報告を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  次に、熊野川濁水・治水関連対策特別委員会の報告を求めます。 6番、前田議員。 ◆6番(前田賢一君) (登壇) おはようございます。 それでは、熊野川濁水・治水関連対策特別委員会視察報告を行います。 本委員会は、10月8日に宮崎県中部を流れる一ツ瀬川における濁水対策の取り組みについて視察調査を実施いたしましたので、その概要について報告いたします。 一ツ瀬川水系の本流である二級河川「一ツ瀬川」には、九州電力の発電ダムである、高さ130メートルの一ツ瀬ダム、その下流には一ツ瀬ダムの逆調整池の役割を担う、高さ39.5メートルの杉安ダムが設置されています。一ツ瀬ダムについては、総貯水容量が約2億6,000万立方メートルあり、規模としては風屋ダムの約1億3,000万立方メートル、池原ダムの約3億4,000万立方メートルの中間に位置づけられる規模のダムであります。両ダムが昭和38年に運転を開始して以来、一ツ瀬川においても熊野川と同様に台風等の出水により濁水長期化の問題が発生してきました。 一ツ瀬川流域には、乱雑層と呼ばれる非常に細かな粒子の土を含んだ地層が分布し、沈降に時間を要する地質であることから、出水が収束してもダムの濁水はなかなか解消されず、また沈降の時間差により冬期の気温低下時には、表層の清水と下層の濁水が循環する冬期対流と呼ばれる現象が発生し、長期間にわたって下流に濁水が放流され続ける状況にあります。この濁水長期化の原因は、熊野川における状況と酷似していると言えます。 こうした濁水長期化の軽減対策として、九州電力は昭和49年に一ツ瀬ダムの取水口へ選択取水設備を設置しました。これはダム湖の濁水状況に応じ、任意の水位から取り入れられるようにするもので、ダム湖に濁水が生じた際は、まず深層部の濁水から取水を行い、表層部に清水層が形成された後、表層部からの取水に切りかえることで濁水問題の早期収束を図ります。この選択取水設備については、設置後も改良され、平成5年には、さらに5メートル深い層からの取水を可能とし、平成14年には表層部取水の際、深層部にたまった濁水が表層部へと巻き上げられることを防ぐ上部取水流速の低減設備も設置しています。 さらに、ダム湖へ流入する河川には、濁水制御膜を設置しています。これは水面から7ないし10メートル下へ、カーテン状の膜をおろすことで、河川から流入する濁水を湖底部へと誘導し、表層部の濁水化を防止するもので、本取り組みは愛知県の矢作ダムにおいても実施されていることから、平成26年1月には本市議会も同ダムを視察し、電源開発株式会社に対してその効果を強く訴えたことで、風屋ダム上流に同設備の設置が実現しております。 また、一ツ瀬ダム下流に合流する渓流には取水のための堰が設けられ、通常時には、この堰により渓流水をダムに取り込んでいますが、濁水の放流中は渓流水をダムへ取り込まず、そのまま下流へ放流することで濁水を希釈するなど、さまざまな対策を講じて濁水の長期化をしのいできました。しかし、平成17年の台風による大規模出水では、濁水長期化日数が年間240日にもなり、従来の対策に加え、さらなる濁水対策の検討が必要となりました。 一ツ瀬川の濁水軽減対策に関しては、昭和46年ごろから検討委員会を組織するなど継続的に取り組まれてきましたが、この平成17年の濁水長期化問題を契機に、宮崎県が中心となり流域自治体、九州電力及び宮崎大学で構成する一ツ瀬川水系濁水対策評価検討委員会を平成20年に設立し、新たな濁水軽減対策の検討を進め、一ツ瀬川濁水軽減対策計画の改訂を行いました。 この新たな計画により、平成22年には、一ツ瀬ダムの堤体中部にある非常用放流設備が改造され、発電最低水位を上回る総貯水容量の約7割もの濁水が排出可能となり、排出後は下流域の環境に配慮しながら、責任放流量も一時的に減少させ、清水により貯水量の回復を図ります。また、杉安ダムには、総貯水容量の約9割の濁水が排出可能となる底部放流設備の新設について、平成29年度完成を目指し工事が進められ、両ダムにおける新設備の運用により、200日に及ぶ濁水期間が約50日に短縮できると見込まれています。現在、運用可能な新設備は、一ツ瀬ダムの非常用放流設備のみでありますが、これまでに運用基準となるダム湖内の濁質量が5万トン以上に達したことがなく、従来の選択取水設備で対応してきたとのことであります。 なお、これらの設備に係る工事費は全て九州電力が負担し、水位低下に伴う発電収入の損失も同社が負うとのことでありました。 一ツ瀬川では、県を初め関係機関が一体となり濁水軽減対策が検討され、ダムの管理者である九州電力の責任において取り組まれています。 本委員会といたしましても、今回の視察を参考に調査・研究を進め、熊野川における濁水長期化問題の早期解決に向けた効果的な取り組みを検討していきたいと思います。 以上で報告を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  次に、地域包括ケアシステム調査特別委員会の報告を求めます。 13番、東原議員。 ◆13番(東原伸也君) (登壇) 地域包括ケアシステム調査特別委員会の視察報告を行います。 本委員会は、10月19日から21日までの日程で、岡山県新見市、広島県尾道市及び三原市において行政視察を行ってまいりましたので、その概要について報告いたします。 新見市は、平成27年9月末の人口が3万1,460人、高齢化率は38.6%となっており、本市の人口3万507人、高齢化率34.1%と類似しており、10年後の2025年の高齢化率は41.6%を超え、15歳以下の年少人口は9.6%を下回ると予測されている都市であります。 市内には民間病院が4施設あり、病床数は一般176床、療養147床の合計323床で、病床利用率は平均80%となっており、精神科及び結核病床はなく、医療従事者の状況は慢性的な医師不足により、日常診療や往診及び時間外診療に当たる常勤医師の負担が大きく、常勤医師が1人でも欠けると病院経営に直接的な影響を及ぼすという深刻な状況にあり、医師の確保に関して常に努力をしているということでした。 医療と介護を連携していく地域包括ケアの取り組みとしては、特に印象に残ったこととして、認知症について正しい知識を持ち、当事者や家族を見守る応援者である「認知症サポーター」についてでありました。規定時間の講座を受講することにより、認知症サポーターとして認定され、現在では高校生も含め3,000人余りの養成者がおり、講座修了者は目印のオレンジのリングを腕につけ、認知症のサポートに当たっているとのことでした。 このように、多くの認知症サポーターの育成により、認知症の早期発見、早期診断につながることはもとより、若い世代から正しい知識を学べる機会を提供している取り組みが高齢者に対する理解を深めるなど、高齢化が進むまちにきめ細かく対応されており、高齢者に優しいまちづくりにつながっていると感じました。 次に、尾道市では、厚生労働省が、団塊の世代が75歳以上となる2025年をめどに推進する住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステム構想の原点となった公立みつぎ総合病院の活動について調査を行いました。 みつぎ総合病院では、寝たきりの高齢者をなくすという昭和50年当時からの院長方針により、入院生活から在宅に戻ったときの支援は、医療、介護、福祉のどれもが不可欠であります。患者の在宅に戻りたいという要望に応えるために、まずは相談窓口を開設し、患者のニーズを聞き取りながら、自立生活を支援するため、病院と行政が一体となり、医療、介護、福祉サービスの提供に必要な人員配置を行うとともに、リハビリテーションセンターや健康管理センター等の拠点を整備し、地域の包括的な支援及びサービス提供体制である「地域包括ケアシステム」を構築しておりました。 在宅で暮らしていきたいという患者の要望に応えるため、総合病院として急性期の治療を行うのみでなく、健康づくりから寝たきり予防までを包括的に取り組み、寝たきりになる要因を介護力の不足、不適切な介護、医療・リハビリの中断等と捉え、これらの要因を取り除き、寝たきりを予防することを目的に訪問看護を始めました。訪問看護は、主治医の指示のもと定期的に患者宅を訪問するもので、現在は診療報酬が認められていますが、開始した昭和56年当時は無報酬で行っていたとのことであります。 また、病院独自での保健師を採用したことも大きな取り組みの一つです。市との人事交流ではなく、病院の独自採用であるため、経営的には厳しいものでありましたが、本格的な訪問看護に取り組むためには必須のものでありました。 そういった経過のもと、現在の病院は、一般病棟、療養病棟、広島県より県のリハビリテーションセンターとして唯一の指定を受けているリハビリテーション病棟、ホスピスと呼ばれる緩和ケア病棟及び保健福祉総合施設等で構成されており、各部署が連携した活動を行っています。この連携をさらに進め、利用者のニーズに沿ったサービスを提供し、誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指しているとのことでありました。 最後に、三原市では、社会福祉協議会の活動について調査いたしました。説明を受けたものは、対象人口864人、397世帯の久井町江木区での活動で、この地区では、地域住民や商店、各種事業者、団体が集まり、地域ケアの体制について話し合い、地域ケア体制構築モデル事業として日常生活サポートネットに取り組んでいるとのことでした。日常生活サポートネットとは、住民組織として老人クラブ、地区社協、シルバー人材センター等、事業者として郵便局、金融機関、タクシー会社、小売飲食店等、専門職として保健センター、福祉事務所、病院、事業所等で構成し、買い物や日常生活の困りごとについてのアンケート調査、食生活についての講座の開催やお茶の間サロンで交流することにより、雑談のできる環境を整え、日常生活の面から住みなれた家や地域で暮らすことを支えるという取り組みでありました。 本委員会といたしましては、今回の視察を参考にしながら、本市の地域包括ケアシステムの充実に鋭意努力してまいりたいと思います。 以上で報告を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  以上で委員会視察報告を終わります。--------------------------------------- △日程7 議案第62号 平成26年度新宮市一般会計・特別会計歳入歳出決算の認定について ○議長(榎本鉄也君)  続いて、日程7、議案第62号、平成26年度新宮市一般会計・特別会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。 付託なった平成26年度一般会計等決算審査特別委員会委員長の報告を求めます。 3番、杉原議員。 ◆3番(杉原弘規君) (登壇) それでは、9月定例会において本特別委員会が設置され、付託となりました議案第62号、平成26年度新宮市一般会計・特別会計歳入歳出決算の認定について、審査の経過並びに結果を報告いたします。 本委員会は、当局の説明の後、一般会計の歳出及び歳入について、また国民健康保険特別会計外9件の特別会計決算について、各項目にわたり慎重審査を行いました。 なお、一般会計の実質収支状況ですが、歳入総額180億3,797万円に対し、歳出総額171億4,946万9,000円で、差し引き残高は8億8,850万1,000円となりますが、翌年度へ繰り越しすべき財源2,610万円を除き、実質収支額は8億6,240万1,000円であります。 審査に当たって出されました質疑等について、その主な内容を以下のとおり申し述べます。 まず、一般会計の歳出では、2款総務費、新宮市情報発信事業について、委員中より詳細説明を求めたところ、当局より「新宮市のツイッターキャラクターのめはりさんを使用し、イベントへの出展や、ゆるキャラグランプリで新宮市のPR活動を行いました。また、新宮市の情報をニュースレターとして報道機関等へ発信しております」との説明がありました。 次いで、協働のまちづくり構想推進事業について、委員中より詳細説明を求めたところ、当局より「市民との協働を進めるために、市民向けの講演会を1回、職員向けの講演会を2回行いました」との説明がありました。 次いで、防災費の不用額について、委員中より詳細説明を求めたところ、当局より「津波避難タワー建設工事の未執行及び防災行政無線の戸別受信機の設置実績が予想より少なかったことが主な要因であります」との説明がありました。 次に、3款民生費、障害児通所支援事業に関し、委員中より「新宮市の事業所数と、そのうち扶助費を支払った事業所数は何カ所か」との質疑があり、当局より「新宮市内では3カ所ですが、他市町村の施設を対象者が利用される場合、新宮市で扶助費を支払うことになります。平成26年度は、那智勝浦町内の施設の利用があり、4施設に支払いました」との答弁がありました。 続いて、健康増進型デイサービス事業及び生きがい対応型デイサロン事業に関し、委員中より「登録者数はデイサービスのほうが多いが、委託料はデイサロンのほうが多い。この委託料の差はどのようなところにあるのか」との質疑があり、当局より「登録者数の多少に金額が影響されるものではなく、各委託先の人件費や送迎の際の燃料代などの積算に伴うものであります」との答弁がありました。 次に、6款農林水産業費、浅海増殖事業補助金について、委員中より「毎年補助金を支出しているが、成果はあるのか」との質疑があり、当局より「目に見える成果は少ないですが、漁獲量が減っている中においては、今後もこの事業の補助を進めていきたいと考えております」との答弁がありました。 続いて、7款商工費の個店改善推進事業について、委員中より詳細説明を求めたところ、当局より「商工会議所に委託している事業で、個店を対象としたセミナーの開催、個店の個別相談の二つが主となります。平成26年度実績は、セミナーは5回開催され、延べ70店舗が参加、個別相談は3店舗の利用がありました」との説明がありました。 また、買い物お助け協力店推進事業について、委員中より、作成部数及び配布方法について質疑があり、当局より「3,000部作成し、高齢者や子育て中の方の買い物支援を想定の上、市内の介護事業所や保育所等を通じて配布しました」との答弁がありました。 次に、10款教育費、学校施設等非構造部材耐震化事業について、委員中より「平成26年度事業で、全校の工事が終了したのか」との質疑があり、当局より「平成26年度は、神倉、三輪崎、熊野川の3小学校の事業を行いました。王子ヶ浜小学校は繰り越しで平成27年度に行い、工事は既に終了しております。中学校は事業の必要がありませんので、この事業は平成27年度で完了となります」との答弁がありました。 次いで、育英奨学補助金について、委員中より応募者数について質疑があり、当局より「高校生の申し込みは33名、大学等への進学者の申し込みは12名ありました」との答弁がありました。 続いて一般会計の歳入では、15款財産収入の不動産売払収入に関し、委員中より「1億900万円余りの収入があるが、どの不動産を売却したのか」との質疑があり、当局より「広角用地を和歌山県に売却したものになります」との答弁がありました。 総括質疑では、委員中より「忠度まつりや花火大会、ハーフマラソン大会などの補助金は過疎債が充当されている。おのおののイベントの重要性は理解するが、財政的に非常に厳しい中で、後年度負担をしてまで継続するのならイベントの見直し等が必要になるのではないかと感じる」との意見が出され、当局より「地域活性化に伴うイベント数は確かに増加しており、今後、研究していく必要はあると思いますが、過疎債を利用するほうが財源上は有利であり、状況に応じて活用することは必要だと考えます」との答弁がありました。 次いで、委員中より「イベントの趣旨目的を考えると、過疎債を財源とするような後世に負担を残す手法は見直すべきではないか」との意見があり、市長より「活性化のためのイベントは継続するものが多く、その時々で有利な財源を活用したいと考えます」との答弁がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第62号については、当局の説明を了とし、全員異議なく認定すべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  委員長の報告について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案について討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第62号は委員長の報告のとおり認定することに決定いたしました。--------------------------------------- △日程8 議案第63号 平成26年度新宮市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について △日程9 議案第64号 平成26年度新宮市立医療センター病院事業会計決算の認定について ○議長(榎本鉄也君)  次に、日程8、議案第63号、平成26年度新宮市水道事業会計利益の処分及び決算の認定についてから日程9、議案第64号、平成26年度新宮市立医療センター病院事業会計決算の認定についての2件を一括議題といたします。 付託となった平成26年度企業会計決算審査特別委員会委員長の報告を求めます。 2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君) (登壇) 9月定例会において本特別委員会が設置され、付託となりました議案第63号、平成26年度新宮市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について並びに議案第64号、平成26年度新宮市立医療センター病院事業会計決算の認定についての決算案件につきまして、審査の経過及び結果を報告いたします。 まず、水道事業会計の決算審査に係る本委員会を11月5日に開催し、当局からの説明の聴取にあわせ、諸帳簿及び証拠書類等の照合を含め、慎重なる審査を行いました。 本決算の概況ですが、給水栓数は1万6,579栓で前年度と比較して106栓の減少、給水人口は2万8,911人で369人の減少、また給水量についても392万441立方メートルで12万8,725立方メートルの減少となっており、依然厳しい状況でありました。 収益的収支状況については、収入総額が6億1,148万5,690円、支出総額が5億6,841万980円となっており、収支差し引き額4,307万4,710円の純利益が計上されております。 資本的収支状況については、収入総額が2億9,892万5,726円、支出総額が4億8,860万5,661円となっており、収支差し引き額1億8,967万9,935円の不足額は、過年度分損益勘定留保資金、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額並びに当年度分損益勘定留保資金にて補填されております。 それでは、審査に当たって出されました質疑等について、その主な内容を申し述べます。 まず、委員中より「石綿管の布設がえの状況は」との質疑があり、当局より「石綿管については、今年度工事を予定している速玉大社の裏通りに位置する168メートルのみが残っており、この布設がえを終えると全て完了します」との答弁がありました。 次に、委員中より「現在も実施している工事の3分割発注については、当初の目的が達成されていることから廃止してはどうか」との意見があり、当局より「水道事業としては経営が徐々に悪化している中、現行制度を廃止または維持することによる経費削減の比較検討をした上で今後の方針を決定したい」との答弁がありました。 次に、委員中より工事契約に関し、「随意契約が2件あるが、随意契約にした理由は何か」との質疑があり、当局より「道路工事等に伴い配水管の布設がえが必要となり、同じ施工業者に当該工事を随意契約することが適当と判断しました」との答弁がありました。また、委員中より「大手業者に発注した工事があるが、地元業者では担えない特殊工事だったのか」との質疑があり、当局より「専門的技術を要する工事であったことから大手業者に発注しましたが、地元業者の育成を念頭に、条件の許す限り地元発注を心がけていきたい」との答弁がありました。 次に、委員中より「浄水場の運転監視は、毎年同じ業者と随意契約しているのか。また、複数年契約とせず、単年契約としているのはなぜか」との質疑があり、当局より「安心・安全な水づくりのためには水の変化を瞬時に判断し対応できる経験が必要となりますので、同じ業者と随意契約にて更新しています。しかし、単年契約が適当なのか否かは、今後メリット、デメリットを研究したいと考えます」との答弁がありました。 次に、委員中より「今後、想定される給水人口減少に伴う収入減に対応していくには、水道料金の値上げになるのか」との質疑があり、当局より「耐震管の布設がえや老朽化施設の改善など資本的な支出は今後も必要となりますが、給水はここ10年で約3%減っており、今後も減少が見込まれる中では、5カ年計画や10カ年のビジョン計画において、値上げの時期を明確にしていく必要があると思います」との答弁がありました。 審査の結果、本委員会は議案第63号については、当局の説明を了とし、全員異議なく利益の処分については原案を可決し、決算については認定すべきものと決定いたしました。 続いて、医療センター病院事業会計の決算審査に係る本委員会を11月4日に開催し、当局からの説明の聴取にあわせ、諸帳簿及び証拠書類等の照合を含め、慎重なる審査を行いました。 本決算の概況ですが、当年度は医師の減員及び入院患者数の減少による入院収益を中心として医業収益が減少するとともに、会計基準改正や消費税率改定に伴う費用の発生等により純損失が発生しております。 医療センターの利用状況については、入院患者数が延べ8万5,776人、前年度と比較して4,741人が減少し、病床利用率も4.3%減少した77.3%となっております。また、外来患者数は延べ13万6,500人で、前年度に比べ1,623人の減少となっております。 収益的収支については、病院事業収益が66億8,730万7,740円、病院事業費用が69億2,472万6,948円となり、この結果、2億3,741万9,208円の当年度純損失が発生しましたが、会計基準の改正に伴い26億4,546万3,697円の未処分利益剰余金変動額が発生したため、1億9,312万5,436円の当年度未処分利益剰余金が発生しております。 資本的収支については、収入総額が7億6,450万3,559円、支出総額が10億2,378万4,349円となり、不足する2億5,928万790円については、過年度分損益勘定留保資金にて補填されております。 それでは、審査に当たって出されました質疑等について、その主な内容を申し述べます。 まず、委員中より「未収金回収への対応はどうしているのか」との質疑があり、当局より「未収金の回収については、毎月の電話及び文書による督促を実施しており、これに加え、自宅訪問も実施しましたが、余り成果は上がっていません。しかしながら、直接会って話をすることは大切だと考えますので、自宅訪問については今後も継続したいと思います。また、これ以外にも弁護士の協力を願い、少額訴訟といった手段も検討し、回収に努めていきたいと考えます」との答弁がありました。 次に、委員中より「当年度純損失における救急外来に係る不採算はどのくらいか」との質疑があり、当局より「救急外来における不採算は、約1億1,700万円となっています」との答弁があり、これに対し委員中より「紀南地方の基幹病院として、市外の救急患者も受け入れているのだから、救急外来の赤字補填ぐらいは県に要望すべきではないか」との意見があり、当局より「救急外来にて受け入れる半数以上が市外の患者でありますので、県に対しては、それなりの手だてを願いたいと思っています」との答弁がありました。 次に、委員中より「医薬品の使用期限切れによる廃棄処分は発生していないか」との質疑があり、当局より「医薬品は薬剤師において管理し、医師の使用頻度等に合わせ購入しています。医薬品によっては医師の異動により不要となる場合もありますが、返品が可能であれば返品処分とするなど、在庫管理は適切に行っています」との答弁がありました。 次に、委員中より「新たな医療機器の導入は経営状況に影響を及ぼすおそれがあるが、市民にとっても機器に関しては新しいものを導入していただきたい」との意見があり、当局より「医療機器は高額ですが、患者サービスにつながるので、定期的に更新していきたいと考えます」との答弁がありました。 次に、委員中より「薬品購入及び業務委託は、全て随意契約となっているとのことだが、随意契約とした理由の法的根拠は」との質疑があり、当局より「地方自治法施行令第167条の2では、『競争入札に付することが不利と認められるとき』という条文があり、この理由に該当します。医薬品については、市の登録業者から見積もりを徴し、最低価格を提示した業者に値引き交渉を重ねた上で購入しており、一度の入札で契約するのではなく、二度、三度と価格交渉を実施したいことから随意契約としています」との答弁がありました。また、委員中より「他の自治体病院では、随意契約の内容や理由をホームページにて公開している。医療センターにおいても公開していくべきではないか」との意見があり、当局より「ホームページにて誰もが閲覧できる形での公開ということに関しては、今後、研究させていただきたい」との答弁がありました。 次に、委員中より「企業債の償還に係る一般会計の負担額が53億4,400万円となっているが、この負担額において交付金等を除き、市が実質負担しなければいけない金額は幾らとなるのか」との質疑があり、当局より「約17億4,700万円が市の実質負担分となります」との答弁がありました。 審査の結果、本委員会は議案第64号についても当局の説明を了とし、全員異議なく認定すべきものと決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  委員長の報告について質疑に入ります。 まず、議案第63号について質疑を行います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 続いて、議案第64号について質疑を行います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  以上で質疑を終わります。 これより各号分離の上、討論を行い、採決をいたします。 まず、議案第63号について討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第63号は委員長の報告のとおり、利益の処分を原案のとおり可決し、決算を認定することに決定いたしました。 次いで、議案第64号について討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第64号は委員長の報告のとおり、認定することに決定いたしました。 審議中ですが、15分程度休憩いたします。 △休憩 午前10時58分--------------------------------------- △再開 午前11時15分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △日程10 議案第68号 新宮市税条例等の一部を改正する条例 ○議長(榎本鉄也君)  続いて、日程10、議案第68号、新宮市税条例等の一部を改正する条例を議題といたします。 当局の説明を求めます。 平見税務課長。 ◎税務課長(平見仁郎君) (登壇) ただいま議題となりました議案第68号、新宮市税条例等の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 本議案は、地方税法の一部を改正する法律、本年4月1日施行及び同法施行規則等の一部を改正する省令が本年9月30日公布されたことに伴い、市税条例等の一部に所要の改正を行うものであります。 それでは、改正内容について御説明させていただきます。 議案書の2ページをお願いいたします。 第1条では、新宮市税条例の一部を改正するというもので、内容につきましては、下記からの改正後、改正前による新旧対照表記載のとおりでございます。 初めに、第31条第2項に掲げる表は、法人市民税均等割の税率適用区分ですが、第1号ホの条文中、括弧書き内の太字下線部分で、「第34条の6の2」の字句を追加するものでございます。 この改正に伴い、次の3ページ、第34条の6の2第1項及び中段、第2項に記載の中小法人に対する市民税の課税の特例に関する条文中、法人税割の課税標準の定義につきましても、これまでの「資本等の金額」から「資本金等の額」に変更するものであります。 同じく3ページ下段の附則第10条の2は、固定資産税の課税標準の特例措置の割合を条例で定めたもので、第6項は、都市再生特別措置法に基づく認定業者が取得する公共施設等についての課税標準の特例を5分の3に定めるものであります。 続きまして、4ページをお願いいたします。 第2条は、本年3月31日公布、4月1日施行の法改正により、さきの6月議会において専決処分を御承認いただきました新宮市税条例等の一部を改正する条例について、9月30日公布による地方税法施行規則等の一部を改正する省令に基づき、再度、改正条例の一部を改正するというもので、内容につきましては、下記からの改正後、改正前による新旧対照表記載のとおりでございます。 初めに、表中、第2条の括弧書き第3号及び第4号は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆるマイナンバー法の制定により、市税の納付書、納入書について、法人にあっては、所在地、名称及び法人番号等の記載事項を明文化した規定でありましたが、これを今回、再度、削除するというものであります。 5ページをお願いいたします。 これ以降の改正につきましては、全てただいまの4ページ、第2条の改正規定削除に伴う字句の追加等でありますが、条文の項目ごとに御説明いたします。 上段から順に、第36条の2第8項の新たに新宮市内に事務所、事業所または寮等を有することとなった法人の申告、中段、第63条の2第1項第1号の区分所有に係る家屋割合の補正の方法の申し出、下段から6ページにかけました第89条第2項第2号の軽自動車税の減免の申請、同じく中段、第139条の3第2項第1号の特別土地保有税の減免の申請、下段、第149条第1項第1号の入湯税に係る特別徴収義務者の経営申告についての規定中、いずれも法人が申告・申請・申し出の手続に記載する際の「マイナンバー法」の条項の字句等を追加し、規定の整備を行うものであります。 7ページをお願いいたします。 改正附則に記載の施行期日、第1条、括弧書き第4号につきましても、先ほど、4ページでの第2条第3号及び第4号の削除規定に伴い、同条文を削除するものであります。 以下、附則といたしまして、この条例は公布の日から施行するというものであります。 以上、まことに簡単ではございますが、説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は総務建設委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程11 議案第69号 新宮市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 ○議長(榎本鉄也君)  続いて、日程11 議案第69号、新宮市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例を議題といたします。 当局の説明を求めます。 宇井情報管理課長。 ◎情報管理課長(宇井淳君) (登壇) ただいま議題となりました議案第69号、新宮市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例について御説明申し上げます。 国民が、行政手続の簡素化による負担の軽減、本人確認の簡易な手続、その他の利便性の向上を得られるようにするため、平成25年5月31日、国において、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、通称番号法が公布され、平成27年10月5日から一部施行されています。 本条例は、番号法の施行に伴い、個人番号の利用が可能となる平成28年1月までに制定しなければならないものであり、番号法に基づく個人番号の独自利用及び特定個人情報の執行機関間における提供に関し、必要な事項を定めるものであります。 本条例の第1条における番号法第9条第2項の規定では、市長等は、福祉、保健、医療、その他の社会保障、地方税または防災に関する事務であって条例で定めるものの処理等に関して必要な限度で個人番号を利用できるとされております。 また、番号法第19条第9号の規定では、市長部局が、教育委員会に事務を処理させるために必要な限度で特定個人情報を提供するときは、条例で定めなければ提供できないこととなっております。 本条例第4条において、この条例で利用する個人番号の利用範囲は、恐れ入りますが、4ページをお願いします。別表第1におきまして、市長及び教育委員会が同表に掲げる事務とし、続きまして、5ページをお願いします。別表第2におきまして、市長が行う事務を処理するために必要な限度で、同表の特定個人情報であって、みずからが保有するものを利用できるよう規定するものです。 別表第1、別表第2の市長が行う3件の事務につきましては、和歌山県の公費負担事務でありまして、県内においてマイナンバー利用が可能となるよう独自利用に係る条例の制定の要請があったものでございます。 また、番号法における別表第2に掲げる事務を、市長または教育委員会が行うことができると規定し、この事務を処理するために必要な限度で、同表に掲げる特定個人情報であって、みずからが保有するものを利用できるように規定するものです。この規定による特定個人情報の利用ができる場合、添付書面の提出が省略できる旨の規定をしております。 本条例第5条において、特定個人情報を提供することができる場合は、恐れ入ります、6ページをお願いします。別表第3におきまして、教育委員会が市長に対し、子ども・子育て支援法による事務を処理するために必要な児童福祉法における障害児通所支援に関する情報等、特定個人情報の提供を求めた場合において、市長が当該特定個人情報を提供するときとするものです。この規定による特定個人情報の利用ができる場合、添付書面の提出が省略できる旨の規定をしております。 本条例第6条において、この条例の施行に関し、必要な事項は規則で定めるとし、附則において、この条例は平成28年1月1日から施行するものであります。 以上、まことに簡単ですが説明とさせていただきます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は総務建設委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程12 議案第71号 平成27年度新宮市一般会計補正予算(第4号) ○議長(榎本鉄也君)  次いで、日程12、議案第71号、平成27年度新宮市一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。 当局の説明を求めます。 小谷財政課長。 ◎財政課長(小谷充君) (登壇) ただいま議題となりました議案第71号、平成27年度新宮市一般会計補正予算(第4号)について御説明申し上げます。 まず、1ページの第1条では、予算の総額に4億1,738万8,000円を追加し、補正後の予算額を191億5,196万3,000円にするというものであります。 第2条では、債務負担行為の追加は、第2表の債務負担行為補正に、第3条では、地方債の変更は、第3表の地方債補正によるというものであります。 それでは、歳出からの説明でありますが、本補正予算については、本年4月以降の人事異動などにより、歳出全款に係る人件費の増減を調整させていただいております。したがいまして、最初に人件費の総額について御説明申し上げます。 恐れ入ります、最後の72ページをお願いします。 給与費明細書の1、特別職については、比較の欄でありますが、長などの共済費57万4,000円の増額補正であります。 その下、2の一般職については、当初予算編成後の職員の異動等に伴う補正で、比較の欄でありますが、給料を56万7,000円の増額、職員手当を8,969万9,000円増額、共済費を387万7,000円減額するもので、合計8,638万9,000円の増額補正であります。 なお、下段に職員手当の内訳を記載しておりますが、増額の主な要因は退職手当でありまして、勧奨退職者4名並びに教育長の任期満了に伴う補正などであります。また、その下段には、増減額の明細を記載しておりますので御参照願います。 それでは、歳出の各費目の人件費を除く、経費の内訳について御説明申し上げます。 恐れ入ります、前に戻っていただきまして、18ページをお願いします。 3歳出、1款1項1目議会費については、職員人件費の補正であります。 次の20ページをお願いします。 2款総務費1項1目一般管理費については、特別職及び職員人件費の補正で、財源内訳欄の地方債9,730万円につきましては、退職手当債であります。 13目行政局費、その下、14目支所費については、職員人件費の補正であります。 18目諸費については、前年度に収入された特別児童扶養手当の国庫精算返還金であります。 次の22ページをお願いします。 2項1目税務総務費は、職員人件費の補正であります。 24ページをお願いします。 3項1目戸籍住民基本台帳費の説明欄1通知カード及び個人番号のマイナンバー関連ですが、個人番号カードの交付事務について、国からの補助交付による事務費の計上と窓口サービス向上のため、本庁、三輪崎支所及び熊野川行政局にカードプリンター等のシステム機器を設置するものであります。その下、2は、職員人件費の補正であります。 次の26ページをお願いします。 4項1目選挙管理委員会費の説明欄1は、職員人件費の補正で、その下、2の選挙管理委員会費一般経費は、公職選挙法の一部改正による年齢18歳以上の選挙権及び選挙人名簿の登録制度改正に伴う選挙システムの改修費であります。 次の28ページをお願いします。 6項1目統計調査総務費から30ページの7項1目監査委員費までは、いずれも職員人件費の補正であります。 次の32ページをお願いします。 3款民生費1項1目社会福祉総務費は、職員人件費の補正であります。 3目老人福祉費の施設開設準備経費等支援事業補助金は、民間事業所が実施する高齢者介護施設等の施設開設準備経費等支援に係る県補助金であります。 次に、5目国民年金事務費、6目隣保館費は、職員人件費の補正であります。 9目後期高齢者医療費は、人事交流等に伴う人件費の減などによる繰出金の減額であります。 10目介護保険事業費も人事交流等に伴う人件費の減などによる繰出金の減額であります。 次の34ページをお願いします。 2項1目児童福祉総務費の説明欄1放課後児童健全育成事業については、県補助基準額の改正及び登録児童数の増などによる補正で、その下、2の学童保育運営費補助金も県補助基準額の改正による補正であります。3の子育て支援センター運営費は、次年度からスタートするファミリーサポートセンターの準備経費として、国・県の補助を受けて、事務用機器等を購入するものであります。その下、4は、職員人件費の補正であります。 2目児童措置費の障害児保育事業補助金は、私立保育園のマリア及び正明の2園における障害児保育の実施による助成であります。 4目保育所費、その下、5目児童館費は、職員人件費の補正であります。 次の36ページをお願いします。 3項1目生活保護総務費は、職員人件費の補正であります。 次の38ページをお願いします。 4款衛生費1項1目保健衛生総務費は、職員人件費の補正であります。 次の3目健康増進費は、健康診査の受診促進等の取り組みにより、個別検診の受診者数の増加に伴う補正であります。 4目環境衛生費は、職員人件費の補正であります。 次の40ページをお願いします。 2項1目清掃総務費は、職員人件費の補正であります。 次に、2目塵芥処理費の説明欄1クリーンセンター維持管理費は、木質系粗大ごみ等を焼却処理するための破砕機において、シャフト部分が折損したことによる修繕料であります。次に、2の資源物等処理経費は、破砕機修繕の対応期間中における粗大ごみ等の運搬処理委託料であります。 次の42ページをお願いします。 6款農林水産業費1項1目農業委員会費、次の2目農業総務費は、職員人件費の補正であります。 3目農業振興費については、野生鳥獣による農作物被害の増加が見込まれるため、捕獲手数料などの増額補正を行うものであります。 5目地籍調査費は、職員人件費の補正であります。 次の44ページをお願いします。 2項1目林業総務費から、少し飛びますが、次の46ページの3項4目漁港建設費までは、いずれも職員人件費の補正であります。 次の48ページをお願いします。 7款商工費1項1目商工総務費は、職員人件費の補正であります。 3目観光費の神倉神社観光トイレについては、神倉神社への観光客用トイレを新たに整備するため、電気及び機械設備の設計費等を補正するものであります。 次の50ページをお願いします。 8款土木費1項1目土木総務費、説明欄1王子製紙跡地管理経費は、草刈り等維持管理に要する補正で、その下、2は、職員人件費の補正であります。 次の52ページをお願いします。 2項2目道路維持費については、市道の修繕箇所等の増加による補正であります。 3目道路新設改良費の説明欄1広角高森線路肩復旧費分担金は、民間開発者が施工する市道下の宅地造成工事において、市道路肩の石積みが、ずれ落ちる状態となったことから、その復旧に係る応分の負担経費であります。その下、2は、職員人件費の補正であります。 次に、5目交通安全対策事業費は、職員人件費の補正であります。 次の54ページをお願いします。 4項1目港湾管理費から、少し飛びまして、60ページの9款消防費1項1目常備消防費までは、いずれも職員人件費の補正であります。 次の62ページをお願いします。 10款教育費1項2目事務局費の説明欄1は、教育長の退職給与金等で、その下は、職員人件費の補正であります。 次の64ページをお願いします。 4項1目幼稚園費は、職員人件費の補正であります。 次の66ページをお願いします。 5項1目社会教育総務費、その下、8目図書館費は、職員人件費の補正であります。 14目文化複合施設整備費は、旧丹鶴小学校敷地内での試掘調査の結果、本発掘調査が必要となったもので、翌年度にかけて実施する新宮城跡・新宮城下町遺跡の発掘調査に係る本年度分の経費であります。 次の68ページをお願いします。 6項1目保健体育総務費は、職員人件費の補正であります。 2目体育施設費は、臨時職員の賃金等の補正であります。 次の70ページをお願いします。 11款公債費1項1目元金は、新宮港第二期工業用地における新宮港埠頭株式会社からの貸付特約付土地売買契約の売買代金一部受け入れにより、公社解散整理に伴い借り入れた第三セクター等改革推進債の元金一部を繰上償還するものであります。 以上が歳出であります。 次に、歳入でありますが、前に戻っていただきまして、14ページをお願いします。 2歳入、11款分担金及び負担金は、放課後児童クラブの保護者負担金であります。 13款国庫支出金及び14款県支出金については、補助金、負担金の名称、補助率等、その内訳については、いずれも説明欄記載のとおりであります。 15款財産収入は、先ほど歳出の公債費で少し説明しましたが、新宮港第二期工業用地における新宮港埠頭株式会社からの貸付特約付土地売買契約の売買代金の一部を受け入れるものであります。 18款繰越金については、本補正予算に必要な一般財源として、平成26年度からの繰越金の一部を充当するものであります。 20款市債については、17ページにかけてですが、退職給与金に係る退職手当債であります。 以上が歳入であります。 恐れ入ります、前に戻っていただきまして6ページをお願いします。 第2表、債務負担行為の補正は、1件の追加で、文化複合施設整備に伴う旧丹鶴小学校敷地内における発掘調査を本年度から平成28年度までの期間において実施するもので、本補正予算計上額を除いた残りの金額を限度額として定め、計上するものであります。 次の8ページをお願いします。 第3表、地方債補正でありますが、1件の変更でありまして、起債の目的、限度額、借り入れや償還の方法につきましては、いずれも記載のとおりであります。 以上、簡単ではありますが、説明とさせていただきます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。 5番、松畑議員。 ◆5番(松畑玄君)  53ページの広角高森線路肩復旧費分担金というのは、これ、民間業者が開発して、そこが崩れてきて、こういう場合は市が分担しなければならないのでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  この分担金の内訳としましては、路肩の石積みブロックが崩れ落ちるという、それの復旧のための分担金でございます。ずれ落ちた原因につきましては、やはり開発者の地形の変更も大きな原因でありますが、石積み自体が約50年余り経過したかなり古い石積みでありまして、規格もその50年前の規格の石積みでございます。復旧に当たりましては、そのままの復旧というのは、なかなか難しい状況でございますので、今の規格、今の石積みと今の工法に基づいた復旧をするためのその崩れ落ちた部分の市のもともとの石積みの部分の分担金ということで計上させていただいております。 ◆5番(松畑玄君)  その開発によって崩れたわけですよね。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  開発に伴う地形の変更と石積みの老朽化がかなり進んでおりましたので、市としても開発前からの現状調査の中で、かなり老朽が進んでおりますので、この数年のうちにはやり直しをしないといけないという認識はありました。崩れた原因は、形状の変更、地形の変更と石積みの老朽化が進んでいたこと、それから、そのときの施工中の雨が原因と考えております。 ◆5番(松畑玄君)  これ、全体の工事としたら、割合でいうたらどれぐらいか、全体工事費。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  全体工事費でございますけど、工事費としては現在、2,776万5,000円と考えております。そのうち、新宮市の分担金は1,106万1,000円でございます。開発者の負担が1,670万4,000円でございます。市の負担率としましては39.8%の割合でございます。 ◆5番(松畑玄君)  これ、開発がなかったとしても、新宮市は、やってた工事なんですかね。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  現場はかなり老朽化が進んでおりました。開発前は、法面の谷にそういうような形の石積みでございましたので、近々には、これはやり直しする路線の一つとして認識をしておりました。 ◆5番(松畑玄君)  そうですか。あとは、総務建設委員会のほうでもんでいただいたらと。 ○議長(榎本鉄也君)  14番、田花議員。 ◆14番(田花操君)  49ページの神倉神社観光トイレ整備事業というのが、先ほど、機械の設計。建物は、そしたらいつやるんか。 ○議長(榎本鉄也君)  中前課長。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  電気設備設計と設備設計、水道等を外注させてもらうということで経費を上げさせていただいております。本体のほうは、建築の係のほうでやっていただくということになっております。 ◆14番(田花操君)  いつやるか、本体は。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  本年度、設計をやらせていただいて、来年度当初予算で本体工事費を上げさせていただきたいなというふうに考えております。 ◆14番(田花操君)  これは、そうしたら建物の設計手数料、手数料というのはおかしいわな、委託料やな、設計やったら。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  先ほど申し上げました電気設備と水道等の設備設計を外注する費用を手数料として上げさせていただいてます。 ◆14番(田花操君)  その建物の委託料とこれと何で分けて、一つにせんと、機械の設計いうたら何を設計するの。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  建物の設計ですが、建築係のほうでお願いしておりますが…… ◆14番(田花操君)  そのお金は、どこへ入るの。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  建築係の人件費の中でやっていただくことになってます。 ◆14番(田花操君)  業者に委託せんのか、今回トイレは。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  管理課の建築係の職員にやっていただきます。 ◆14番(田花操君)  大丈夫か。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  これまでも市の施設、大きな施設も係のほうでやっています。 ◆14番(田花操君)  ほとんど業務委託しやるわだ。あそこはよりバッファゾーン、コアゾーンになっておるから、ようするんか心配するよ。どこの場所へするの。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  場所ですけれども、神倉の神社の太鼓橋のほうへ突き当たっていただきまして、渡らずに右の妙心寺のほうへ少し入ったところに、間口が市田川沿いのような形で、今考えております。 ◆14番(田花操君)  それはどこの土地か。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  学校のグラウンドの敷地でございます。 ◆14番(田花操君)  そうしたら、今の学校沿いにある、狭い道のあの石垣を取り壊して、どのぐらいの面積になるか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  建築面積が、約30平方メートル。それから、延べ床面積で約21平方メートル、6.3坪ほど、今、想定してます。 ◆14番(田花操君)  小さなトイレなんやね。そしたら、今まである神倉のあのトイレはどんなになるん。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  境内地は、生涯学習課が管理していただいておりますが、平成26年度で和歌山おもてなしトイレということで、うちのほうで、あれはシャワートイレというんですか、整備させていただいておりますので、5年間はそのままで両方やっていきたいなというふうには思ってます。 ◆14番(田花操君)  何か、両方というか、もう神倉の今のあるトイレが悪いから新しいトイレを建てようという話やから、前のも5年間置くんやて。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  補助金をいただいてますので、一応、対応年数の間は両方存続したいなというふうには考えてますけれども、一応、状況を見ながらその辺はまた判断していきたいというふうに思ってます。 ◆14番(田花操君)  今のトイレ、世話してくれやる人、あんた知らんやろうな。女の人が毎日、花を生けかえ、中を掃除して、トイレの紙がないときには生涯学習課へ言うて、市長は、そのトイレ掃除してくれやる女の人、知ったあるか。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  一度、現場でお会いしたことはあります。 ◆14番(田花操君)  お会いした程度やろうと思うわ。そやけど、毎日、毎日来て本当に熱心にしてくれやる。この小学校のところへ景観上、ええんかなと思うね。もうここしか場所、結局はなかったんかな。 ◎市長(田岡実千年君)  実は、民間の近くの土地を購入して、そこに整備したいなと考えていたところでありますが、その土地を購入することが大変難しくなり、そういう中で今の計画している場所しかなくなったというふうに思ってございます。 ◆14番(田花操君)  市長、神倉周辺のことというのは、私ら、もう前から、こういうような学校を建てかえるときに、こういうような形であの一体も、駐車場や道路やそういうトイレとか休憩施設を一体的に整備することが大事じゃないんかと。学校建設の中やったら、いろんな形で考えれたんや。 見やると後手後手というか、私ら言うたときにしとけば、もっとあのあたりはきれいに、なおかつ、角っこの、長いこと役所の職員しやった人、あの人誰やったかな、あの角の井戸のある、誰やったかな、役所の職員やって、女の人で、結婚してなかったけど。今のはちょっとあれやけど、その人の家が150坪ぐらいあそこのところの角にあったんや。それで、その人、私が行ったら、すごいもう、後、相続人もおらんから、ぜひ市で長いこと奉職したから協力すると言うてくれて、そういう話を私ら、当時したと思うよ。だけど、結局はもう民間に売買されて、もう所有者がかわって。もう本当に、そうしたらあそこの今の方のところを買うといたら、角っこの隅切りもできるし、中型バスも入るようになるんや。そういうのを言う中で、いや、神倉の県の職員の跡のところを駐車場にするさか、そこは考えてないとか、とにかく後手後手になるやろうし、これを今のようなところのグラウンドの出っ張ったような形で、グラウンドのほうへ出っ張ったような形でつくって景観上ええんかなと思うし、学校はもう当然オーケーなんやね、学校側は。 ○議長(榎本鉄也君)  片山部長。 ◎教育部長(片山道弘君)  学校側につきましては、校長先生を初め、教諭の方の御協力をいただいております。 ◆14番(田花操君)  何かこうこそくなというか、もうちょっとええ工夫が要らんのかなと思うのう。それで、今の神倉のところの学校に寄って道路を、歩道をつくってもろたけど、逆に中途半端に道路を広げるさか、あそこが車置き場になるやろ、道路に沿って。一回、連休とか、今、金曜日、土日は結構、人来やるし。市長、一回、現場、そのトイレでええんかどうか、もっとやり方あると思う。それで、たまたまそこにおる、市のこの人もOBやけど、この人なんかは協力するいうて言いやるもんね。鳥居さんらは協力するいうて、その右、右のあの家も空き家やよ。もうちょっと何とか工夫して、あのあたりへ、トイレだけでない、あずまや、休憩施設、それから、ちょっとした夏やったら冷たいものも提供できるようなそういったものが欲しいと思う。 結局は後手後手になって、公共の学校のところまで結局は入り込んでいかんとあかんというのは、ちょっとまちづくりとしてはお粗末な感じする。ぜひ、市長、慎重にもう少し将来を見た形でやっていただきたいなと思う。 それから…… ○議長(榎本鉄也君)  田花議員。質疑中なんですが、午後1時まで休憩をしたいと思います。 △休憩 午前11時58分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 議案第71号の質疑を続けます。 14番、田花議員。 ◆14番(田花操君)  さっきのその千穂の小学校のトイレやけど、市長、昼御飯食べながら何とかないかなと考えながら食べたんやけども、あそこの歩道が、1メーターちょっとの歩道を、要らん歩道をつけたあるんやわね。それも市長見たらわかるよ。それもマウンドアップして、あそこ通りやる人ほとんどないわ。あの歩道を何とか利用して、最小限でトイレを景観に配慮したような形でつくれると思うで。あの歩道、本当に要らん。ほいでマウンドアップして、高こう上げんでもええのに上げてある。ぜひあの歩道を、延長は長いさか、だけどだれもあそこ通る人おらん。あそこで土曜、日曜のときに見て、人の流れ。そこへ横へ、駐車スペースが少ないからそこへ縦列駐車ずっとしやるわ。なおさら通れんのや、あそこ。ぜひ何か、市長、その歩道を、無用の歩道を何とか改造してそこへつくれんか考えたって。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  ありがとうございます。基本的にはほぼ場所を決めているところでありますが、設計はこれからでありますので、今いただいた意見も研究させていただきたいと思います。 ◆14番(田花操君)  それと、先ほど5番議員も言ってます、この広角高森線路肩復旧費分担金について、基本的なところだけ聞いておきたい。これ、造成主は誰なんかな。 ちょっと答弁できんの。 ○議長(榎本鉄也君)  垣本部長。
    ◎建設農林部長(垣本裕也君)  個人情報の関係もありますので、申しわけないですけども答弁しづらい。 ◆14番(田花操君)  こういうのも個人情報に該当するんやね。今回、宅地造成規制法で宅造の許可を、これは県の許可をもろたあるんやの。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂都市建設課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  これ、県の許可ではなく市の許可になっております。 ◆14番(田花操君)  権限移譲でこっち来たのか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  権限移譲で新宮市に来ております。 ◆14番(田花操君)  そしたら、もう県知事許可というのはないんや。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  特別なもの以外はありません。 ◆14番(田花操君)  これは、だけど宅造なんかは登録して、誰がしやるかいうのはオープンにしたあるんじゃないんか、一般的には。だから、過去の宅造の登録名簿のようなものつくって、オープンに……。そしたら、施工業者も言えんね。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  地権者をはっきり言えない中で、工事施工者についてもやはり同じく言えないと。 ◆14番(田花操君)  ここは夏前から造成いうか工事が始まって、結構斜めになって厳しいところをよく宅造するなと。あそこ、毎日2万台近い車通りやるし、皆何しやるんやろ何しやるんやろと、何人にも私らも聞かれたわ。だけど、何しやるんやろねという形で、1回つくりかけたらまた変更で区画をやりかえ直したり、いろいろ指示して、相当厳しい工事をしやるなと思って、つくづく。あそこの宅地の区域面積はどのくらいあるのか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  宅造の許可を与えてる面積は2,959平米でございます。 ◆14番(田花操君)  何とまた微妙なところで2,900平米、本来やったら開発行為取らせなあかんな。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  開発行為に当たりましては、面積要件に当てはまりません。ただ、もし超えたとしても土地利用の中では開発行為には現在でも該当しません。 ◆14番(田花操君)  何かこう長いこと工事やりやる中で、上のほうで発電したときには、結構宅造法違反でペナルティーを市は与えたわね。キナンさんがした工事の。何かこう宅造の管理監督が甘いんじゃないかなという感じで、ずっとあそこ通るたびに見て。そして、その予算の説明で財政課長は、隣接地での宅地造成に伴い路肩が崩壊するおそれがあるため、応分の負担をするものであるという説明をされた。宅地造成に伴い路肩が崩壊するようなそんな計画、本来あり得ん話で、これやったら原因者負担に、民法上やけど、なってきかねない話じゃないかなと思って私聞いたけど。 市長、ここの現場見たあるか。それがもう、きのうもおとといからあそこ通って気になるから見たら、相当道路へもう食い込んで工事やりやるわね。これ、もう既にこの予算、以前にもう工事は共同の分担でやりやるんじゃないのか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  ずれた原因日が8月25日でございます。長い間、片側交通の規制をかけております。その中で、近隣の人、住民の方や道路を使っている方々に大変御迷惑をかけている中で、市としても早急に復旧したいという部分はあります。ただ、今その工事の中で、分担金の部分で、開発者の部分の分担金という形の中で今工事を実施しております。 ◆14番(田花操君)  過去にも宅造工事をずっと見てきたりいろいろした。相当やんちゃな造成主やな、私から言うたら。本来、そんなところまで工事を、道路の石積みが危なくなるぐらいいうようなところまで一般的にはやるべきじゃないし、やらすべきじゃないし。全国でもこういったケースは少ないと思うで。結局は何か、議会で後のてんまつを押しつけてきたようなイメージを私はとる。市長、この造成主と接触したことあるんか。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  いえ、ございません。 ◆14番(田花操君)  ここまで負担をうちがやらなあかん事態になって、行政のトップの市長がどういったところで判断したのか、理解に苦しむ。後は議会の判断に委ねますというのは、余りにもちょっと行政として、私は無責任じゃないかなというふうに、これを見たときに。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど建設農林部のほうからも説明しましたように、法面の崩落に関しては、幾つかの要因があります。もちろん事業者の隣接地での工事によるもの、またそのときの大雨、また根本的には50年も60年もたってる古い、クラックも一部入ってるような老朽化してる法面ということで、いろんな総合的に判断した結果、先ほど申し上げました負担額ということでございます。 ◆14番(田花操君)  そしたら、市長、今回の宅地造成工事に伴って、新宮市も瑕疵があったと認識したあるんやね。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  先ほども市長からも答弁ありましたように、今の滑り落ちました既設の石積みにつきましては、50年も60年もたってクラックも入ってるような状況の石積みでしたので、やはりそれは近いうちには改修せざるを得ない構造物と判断しました。 ◆14番(田花操君)  だけど、宅地造成工事をやらなんだら、それは老朽化したあるけど安全やったんやろ。そこら辺が何か納得いかんし、それなら新宮市の瑕疵はどこにあったんかいうことを明確にしていかんと。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  宅造の工事あるなしにかかわらず、かなりの老朽化はもう造成する前から、ここの路線については課題の区間というふうに認識をしております。ですから、宅造あるなしじゃなしに、近々にはそこの改修工事を考えていくべきというような課内での協議はありました。 ◆14番(田花操君)  こういうことが今の日本国の法の中で通ると、公共施設の横で工事して、ほいで隣が弱いというたら、うちはこれからそういうところへは負担を強いられていくという前例にはならんか、それは心配しておるよ。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  基本的には同じものを復元するという考え方ではございません。50年、60年前の自然の石、その当時の石積みブロックをそのまま開発地に復元するという形でなく、今の基準で大型ブロックで積み直す、そのための分担金というふうなことで考えております。 ◆14番(田花操君)  あんたらもえらいと思うわ。立場変わると本当に大きな問題やったやろうと思うわ。それはもう本当に労はわかるし、大変な状況に、結局は。県には相談したことある。もともと宅地造成規制のあれは県が今までずっと指導管理してきやったから、県は当然いろんな場面、ケースを経て、知恵を少しは得て、それは相談はしてないか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  この案件ということではしてございません。 ◆14番(田花操君)  すべきじゃなかったかと思うで。もともとこの間まで県が許可権者でずっと行政指導してきたことやから。市長、本当に難題いうか難問いうか、どういったらええんか、議会も相当苦渋の決断を迫られる。こういった問題をダイレクトにされるのは、もう本当に市長の行政責任を私は感じてほしいなと思うで。それだけ言わせてもらって終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君)  幾つかあるんですけども、今の田花議員の質疑のところから僕も聞きたいと思います。 広角高森線路肩復旧費分担金についてなんですが、まず、今そのお名前を出せないということなんですけども、民間の方の。分担金というふうにして、市が一応払う中で、その片方の負担者が明らかにならずに予算が通るということでいいのかなという疑問があるんですが。要するに、一切このままだと、市がどなたのお金を分担するのかが不明のまま予算が通っていくということになるんですけど、それはちょっとあり得ないと思うんですが。 ○議長(榎本鉄也君)  暫時休憩いたします。 △休憩 午後1時18分--------------------------------------- △再開 午後1時27分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続いて会議を開きます。 先ほどの並河議員の質疑に対して、当局より答弁させます。 垣本部長。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  先ほど田花議員の質疑の中でもお答えしましたように、個人情報というお話をさせていただいたんですけども、個人情報の規定の中に入りませんので、ここで再度お答えさせていただきたいと思います。 施工業者につきましては、大同企業組合、分担金をお支払いさせていただく地権者につきましては椋野玲史氏でございます。 ○議長(榎本鉄也君)  2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君)  引き続き質疑を続けます。 今回、先ほど民間の施工業者の施工だけでなく、雨や老朽化も原因であったというような形のお話であったと思うんですけども、ただ、もし仮に民間業者の工事がなくて崩れた場合は、災害復旧とかのような感じの形になってくるんではないんですかね、財源も含めて。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  確かに災害復旧の案件になることはあります。雨が降っていたというところから、そういう採択は可能性としては大いにあります。 ◆2番(並河哲次君)  というふうに考えると、明らかに今回の予算というものは、民間の事業者の工事が一つの主な要因となって発生した崩壊で、そこで事業をしなくちゃいけなくなったと思うんですけども、今、市の分担金として39.8%で1,106万2,000円というふうに出てきてるんですけど、この中身というのはどういう中身なんですかね。この39.8%市が負担するという根拠はどういうふうになっているんでしょうか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  全体の工事費と、本来市がもともとあった石積みを今の基準、今の工法でやった場合との比較で、39.8%というふうに出しております。 ◆2番(並河哲次君)  ちょっとよくわからなかったんですけども、比較でというのはどういう。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  地形上の形状変更を開発者のほうでやっております。その中で今、全体的にはかなり法面の長い石積みを施工することになっております。ただ、原因者と市は、そういう形状の変更の部分は開発者の分で負担していただきますので、あくまでももともとあった石積みを今の工法で、今の基準で整備した場合との比較で39.8%としております。 ◆2番(並河哲次君)  市としての分担分は今既に工事がされてる分であったり、そういった分の費用は全て民間の事業者のほうが持っているということなんですけども、上が市道だと思うんですけども、今工事中で市道も半分ぐらいなくしていて、市道と民間事業者の土地の境目というのは、もう一回つくり直すときに新たな境目という形の線引きをすることになると思うんですけど、その辺というのはもう今、市のほうと何か決まってるんですか、この設計でこの境目でというふうに。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  今回、石積みをやった場合の部分には、市の道路用地としての位置づけで今施工をしております。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  今、市と地権者との民間との境界につきましては、現在の滑り落ちました既設石積みの法尻が境界となっておりますので、その部分につきましての復旧を市の分担金としてお支払いするものです。 ◆2番(並河哲次君)  先ほど田花議員の質疑にもあったんですけど、この民間事業者の工事がなければ、例えば普通にもしそのまま大雨で崩れたということであれば、災害復旧ということでの財源を含めた工事になっていくと思うんですけど、今回、その原因が民間事業者の工事によって発生したというふうに明らかに思われるんですけども、そこで市がお金を出すというふうになるに至った議論といいますか、そこはどういったものが。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  例えば議員言われるように、雨によって崩れた場合は災害復旧ということも考えられます。ただ、道路とか公共施設の改修なり復旧なり再整備なりは、災害が起こってからという部分もございますけど、老朽化の状態を見ながら基本的には整備を進めていくというのが基本でございます。ですから、今回も開発以前から老朽化が顕著に見られている。これは整備をしていかなければならないという状態であったということを含めて、市の分担金として計上している、そういうことでございます。 ◆2番(並河哲次君)  そうしますと、もう老朽化で近々やらないといけないということであったとします。それは例えば、この路線の部分が3カ年計画とかの事業に具体的に入っていたということですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  工事金額も大きいということもございます。ですから、近々、近いうちにという話の中で、直近の3カ年という形の中では反映はしていなかった。ただ、現場的には近々で整備は必要ではないかということで認識はしておりました。 ◆2番(並河哲次君)  現場的な認識というのは後から幾らでも言える話で、現実的にやらないといけないと思っていたとはいえ、3カ年の中にすら入っていないということは、その3カ年のうちにやらないといけないという判断を市が下していたわけではないということですよね。そこで崩れて、老朽化していたのでやるつもりだったというのは、完璧に後づけの話でしかないというふうに思いますので、根拠にはならないと思います。 やはりこういったことで市が負担していくとなると、本当にお金が幾らあっても足りないと思うんですけども、この財源に関してはどういった財源になっているんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  小谷財政課長。 ◎財政課長(小谷充君)  現時点では一般財源で対応ということになっております。 ◆2番(並河哲次君)  今、一般財源を本当に出せる余裕がある状態では、どんどんこういうことに出していくことができる状態でもないと思いますし、出していくべきではないと思いますので、再度検討していただきたいと思います。 次に、51ページの王子製紙跡地管理経費についてなんですが、草刈りの費用ということなんですけども、確かに今すごい茂っていると思うんですけども、今回このタイミングで出てきているというのは、今後もこういった感じで草刈りをしていかないといけないということですか。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  今回の補正は、そのとおり王子製紙跡地の草刈りをやっていきたいということで計上しております。ただ、今後もこのような補正というお話でございますけど、なるべく当初予算で工夫をしながら、経費をなるべく安くつくような方法を考えながら進めていきたいということでございます。 ◆2番(並河哲次君)  これはどんなふうに、シルバー人材センターとかにやっていただくような形のイメージなんですか。どういう、具体的に。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  草の生え方が、かなりもう背丈ぐらいの草が生えているところがございますので、できれば安い業者を探しながらやっていきたい、そういうふうに思ってます。ただ、できるところはシルバー人材センターのところへ、そういうような振り分けも考えていきたい、そういうふうに思ってます。 ◆2番(並河哲次君)  今後、この跡地もまた整備されると思うんですけども、実際、この管理経費として今回初めて補正予算で上がってきたんですけども、年間どのぐらい、この土地を管理していくためにかかっていくであろうというイメージですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  今の予定では、来年度、高台避難所の整備の着手を予定しておりますので、それを含めた中では、今までの維持管理費と若干変わってくるのではないかと。ただ、どのぐらいかというのはまだちょっと想定はしづらいので、例年通りの予算計上は考えております。 ◆2番(並河哲次君)  次に、49ページの神倉神社観光トイレ整備事業についてなんですが、これは先ほど位置の話というのもあったんですけども、まず最初に、平成26年度にシャワートイレという形で、今ある現状のトイレの中を整備して、しかも一応5年間は存続しなければならないという補助金を活用してのもので、翌年、この平成27年度にまた整備をするというふうに決定したのはなぜでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  中前次長。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  この神倉神社の観光トイレについては、以前から議会のほうからも一般質問なんかで出てまして、また散策者であったり観光客から要望が引き続きあったというふうに考えております。国体を前に、県のおもてなしトイレの補助金がございましたので、とりあえずは現状のトイレを整備させていただいて、引き続き商工観光課としては新たなトイレの場所を模索している状況でしたので、今回、学校側の理解も得られたということで、設計費についても2分の1いただけるということで、今回計上させていただいております。 ◆2番(並河哲次君)  計画的に考えて、1回でというのが理想的なのかなと思うんですけども、わかりました。 あと場所に関して、先ほど田花議員の案などもあって、市長も検討されるということなんであれなんですけど、今考えられている場所というのは、小学校の遊具とかもある場所なのかなと思ったりするんですが、その辺がどうなのかというのと、あとはトイレを小学校の敷地内につくったときに、トイレへのアクセスというのは、外部の人が外から、道路側からだけアクセスするのか、グラウンドの中からも使うという形を考えられているのか、どうでしょうか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  当初、学校整備にあわせてトイレを建てることができないかなと考えてたときは、歩道側のほうを計画させていただけたらなということだったんですけれども、なかなかプールを撤去して屋上へ上げた、いろいろグラウンドを少しでも広く使いたいということがありまして実現はできなかったということだったと思います。 今回、遊具のところになりますが、球技とかグラウンドを利用するに当たっては、ある意味ここの遊具より石垣側はデッドスペースとも言えないこともないということで、そちらの遊具をちょっと寄せていただいてそこに設置したいなというふうに考えております。 あとアクセスにつきましては、外側からしか利用できないような形態を考えております。 ◆2番(並河哲次君)  それは何というか、子供も使えたら便利だというよりは、外部の人が中には入らないようにというような形ということですか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  はい、そのとおりです。 ◆2番(並河哲次君)  今、グラウンド自体は開放していろんな方が使えるようになっているので、それはいいことだなと思うんですけども、なのでトイレも子供が使えてもいいのかなとちょっと思ったりもします。 このトイレが大きくなると思うんですけども、市として年間払っていかないといけなくなると想定している維持管理費というのはどのぐらいになるんですか。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  現在、来年度に向けて、他の事例も勘案しながら計算中でございます。 ◆2番(並河哲次君)  計算中ということで、ある程度もう内部で持ってられるかもしれないんですけど、本当に今、先ほどの王子製紙の跡地もそうですけど、どんどん市のやるものが実際のものがふえて、それに対して経常的に払っていくお金がふえ続けている状態なので、かなりたくさんの観光客の人が使うので、その分の浄化槽のサイズとか維持管理費となってくると大きいものになるのかなと思うんで、その辺は多分早く出していただいて、中で議論していただかないといけないのかなと思います。 次が、43ページの野生鳥獣被害防止事業なんですけども、これはここ数年よりもまたふえるというようなことなんですかね。どういった獣害が多くなっているんでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  名古農林水産課長。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(名古一志君)  今は鹿の被害がふえてございます。 ◆2番(並河哲次君)  鹿に対しての何らか、市としての対策、手数料を捕獲したものに対しての対策以外、何か考えられているということはないんですか。 ◎農林水産課長兼農業委員会事務局長(名古一志君)  今のところは特に考えておりませんけど、昨年度から猟期中の有害にも対応するようになっております。 ◆2番(並河哲次君)  次、15ページなんですけども、財産収入のところの土地売払収入で、新宮港埠頭から一部買い取りの、そういう特約つきの契約での買い取ってもらって、それを一部受け入れということなんですけども、これはもともとの契約ではどれだけ買ってもらって、全部この契約を完了すると幾ら入ってくるうちの今回がこの一部なんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  山本企業立地推進課長。 ◎企業立地推進課長(山本茂博君)  もともとの契約につきましては11億6,892万5,670円です。そのうちの一部代金2億5,000万円ということでございます。これにつきましては、契約の中でも売買代金の一部支払いについては契約書の第8条の中でうたわれております。 ◆2番(並河哲次君)  今後もこの契約どおり一応支払っていただく予定ということでいいんですか。 ◎企業立地推進課長(山本茂博君)  はい、そのとおりです。ただ、貸付特約つきということでございますので、まず賃貸料とこの買い取りというのは、また別になります。 ◆2番(並河哲次君)  次に、同じ15ページの子ども・子育て支援交付金についてなんですけど、これは今年度からのものなのかなと思うんですけども、これは学童保育などに入っているということでいいんですか。この子ども・子育て支援交付金というのは、当初からはもらえなかったものなんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  南子育て推進課長。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  ここの部分につきましては、平成28年度から予定していますファミリー・サポート・センターに伴う備品ということになります。 ◆2番(並河哲次君)  2カ所あるんですけど、両方ともということですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  国3分の1、県費3分の1となっておりますので、2カ所ということになります。中身につきましては、書庫1台とパソコン1台、プリンター1台を予定しております。 ◆2番(並河哲次君)  わかりました。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  3番、杉原議員。 ◆3番(杉原弘規君)  田花議員がいろいろと質疑された内容なんですが、神倉神社観光トイレ整備事業、これは私がこれまで一般質問で何度も取り上げさせていただいた項目であります。この補正予算化されたことによって、大歓迎をしておきたいと感謝を申し上げます。 ただ、これ思ったのは、余りにも安いという思いがしたんです。それで、田花議員が質疑された内容である程度わかったんですが、これは県の補助金はなかったんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  中前次長。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  県の補助金はございますが、恐らく県の補助金を使って全て外注したほうがよかったんじゃないかなという内容だと思うんですけれども。 ◆3番(杉原弘規君)  補助金は幾ら補助されるの。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  48ページにありますように、県の支出金は31万3,000円でございます。 ◆3番(杉原弘規君)  そうか。それでも低いのは低いですね。 ◎企画政策部次長兼商工観光課長(中前偉君)  県の平成27年度予算がもう残りわずかということで、今回の設計については電気設備と設備設計のみとさせていただいて、県の補助金2分の1を充当させていただくということでございます。 ◆3番(杉原弘規君)  これ、さっき田花議員の質疑で、管理課がやるんやって言ってたんですが、ほんまですか。こういう点はやはり田花議員も大丈夫かいと言われましたけども。 ○議長(榎本鉄也君)  垣本部長。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  管理課の建築係につきましては、1級を持っている建築士もおりますんで、通常の業務をやりながらということになりますけども、その方にやっていただくように考えております。 ◆3番(杉原弘規君)  いずれにしても、私はこの観光トイレ、2年前やったかな、大阪から来られた方に大概言われてショック受けたんですが。それで、トイレができましたというて報告します、できてから。教育委員会の皆さんが協力してくれたおかげやというふうに私は思います。その点では教育委員会の関係の皆さん、ありがとうございました。 以上。 ○議長(榎本鉄也君)  7番、福田議員。
    ◆7番(福田讓君)  67ページの、今、新宮城跡のことで新聞紙上のほうが先行されていろんな発掘がされてるということを私は聞いているんですが、私はもともと総務建設委員会なんで、この件に関しては教育民生委員会、ここが主体になってやっていただいておるんですけど、これはどういうのが出てきて予算計上されたかです。これによって文化複合施設もかなりおくれてくるんでしょう。 私も一議員として新聞紙上とか見て、土器が出たとかと言ってますけど、実際どこまで確定されているんか。これからもやっていこうとするにおいてコンセプトというんですか、そのあたりを一応教育委員会でも研究されてると思うんですけど、私としては、もっとこの説明をしていただきたいんですよ。 ○議長(榎本鉄也君)  畑尻文化振興課長。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  今、御質疑の文化複合施設整備用地に係る旧丹鶴小学校跡地の埋蔵文化財調査によりまして、試掘調査を行いました。それがこの夏、平成27年7月から8月にかけて行ったわけでございます。その結果、それまでもその場所につきましては、新宮城の麓という位置関係にある中で、正保の紀伊国新宮城之図などから侍屋敷があるであろうというふうに想定されていたわけでございます。そういった中で、公共事業の工事立会調査などによりまして、明治以降のさまざまな土地利用があったわけでございますけれども、遺跡の存在が疑われておりました。また、このまま文化複合施設整備に着手をすれば、遺跡を予定外に発見し、国から工事の中断や遺跡の保護勧告などを受けることが想定されたわけでございます。そのような事態を回避するために、この試掘調査を行いました。 その結果、侍屋敷、道路跡、また陶磁器などの出土品が発見されたことによって、埋蔵文化財を包蔵する土地であるというふうなことを把握いたしました。 そして手続的には、市から県教育委員会にお願いいたしまして、その包蔵地としての取り扱いについて協議をお願い申し上げました。その結果、10月13日に県の教育員会のほうから、文化財保護法第95条あるいは文化財保護条例第17条によりまして、新宮城下町遺跡として周知の埋蔵文化財包蔵地として認定がなされたわけでございます。 今回の補正予算につきましては、第1次調査分として、丹鶴小学校のグラウンドの部分、約2,416平米ございますが、その部分を1次調査として行わせていただきたいという予算計上でございます。それから、全体面積といたしましては、これからまた基本設計等を行う中で、配置が不明瞭な部分もありますけれども、第2次調査分として平成28年度に向けて予算の積算などを行いながらやっていきたいというところでございます。全体面積、対象予定地としましては約1万平米を想定しております。 ただ、このことにつきましては、破壊される部分、その部分だけをやらないといけないということですので、工事によって破壊されない部分についてはそのまま残していくというところで、基本設計との歩調を合わせながら、その面積などを確定して、第2次調査分としてまた平成28年度でお願いしたいというふうに考えております。 なお、工事スケジュールにつきましては、今後解体工事であったり、埋蔵文化財調査ということでございますが、文化複合施設整備に向けては、都市再構築戦略事業の対象事業となっておりますので、その期限というのも決まってございます。ただいま、複合施設の中身については、基本設計等検討委員会でさまざまな議論をしていただいておりますが、そういったことも勘案しながら、埋蔵文化財の調査、解体工事、また都市再構築戦略事業の期限というのを見合わせながら工事工程を今調整しているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  大体御説明していただいて理解できるんですが、そうしますと今言われましたように1万平米、そしたら実際あそこに文化複合施設をやっていこうとしているんですわね。それに対して私も別に異議を唱えてるわけじゃないんですが、その発掘を優先して、それによって今の複合施設の位置がかなり変わってくる場合も出てくる可能性もあるということですね。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  埋蔵文化財包蔵地の調査につきましては、その建物によって破壊される部分について記録、調査、保存して残しなさいということでございますので、その調査が進んで記録なり保存なりができれば、後は予定地として建設しても構わないというような状況になってございます。 ◆7番(福田讓君)  そうしますと、あそこもかなりの駐車場がなければ、ああいう立派な複合施設ができるということで、駐車場がメーンになってくると思うんですけど、大丈夫なんですか。私もいろんな話を聞きやったら、古跡というのは大事なことなんで、埋蔵文化財がどんどん発掘されてきて、かなり発掘されてきましたけど、面積は決まってますね。そしたら、文化複合施設のところの予定しているところがかなり削られるんじゃないかなと懸念するわけなんですよ。今のところのお話聞きますと、それも県の文化財保護条例とか国の文化財保護法によって破壊されない場合は建ってもいいというんですが、それもなかなか今の判断では日数かかるんじゃないかと思うんですけど。どのぐらいのあれで今からやっていこうとしてる。新聞では4,000万円とか載ってましたし、今回のでは1,400万円ということなんで、かなり日数かかる。これ専門家によってきれいに手掘りでやっていくんですよね。だから、かなり時間かかると思うんですけど、文化複合施設もかなりおくれてくるという懸念もあるんで、そのあたりの御説明をお願いしたいんです。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  今、御心配していただいてるとおり、私どももこの遺跡が発掘されたということの歴史的意義と、それを保存していくことによる歴史的な検証という部分では、非常に大切なものだと思っています。ただし、今おっしゃっていただいたように、文化複合施設整備というのが控えておりますから、その部分の開発と保全という部分での調整というのが非常に今苦労しているところでございます。 そして、建設予定地の面積が減るんじゃないかという御心配いただいておりますけれども、先ほども少し申し上げましたけれども、その部分については、そういうふうに遺跡を壊してしまうところの調査をすれば、記録して保存して残すと。保存して残すというのはそのまま残すということではなくて、写真であったり文書であったりそういったデータを残せばいいということですので、そのものをそのまま残さなければならないということではございません。 ◆7番(福田讓君)  わかりました。 私は奈良の縄文遺跡みたいに掘って、必ずそこを残していくと大変なことになるなと思って。そして体育館もこれから市民会館ですか、相当な時間かかるし。今おっしゃったように、写真とかそういう器物で残すと。だから、その本体は残ってなかってもいいんですね、今、御説明では。それを聞いて安心したんですけど、あれを残したままでどないして建っていくんかなと思いまして。もう一度お願いします。 ◎文化振興課長(畑尻賢三君)  今、説明していただいたとおりでございます。 ただ、専門的な作業が必要ですので、当然、私どもの力ではなし得ない調査でございます。そういったところで県の教育委員会、また県が100%出資して設立しております和歌山県文化財センターというのがございますけれども、そういったところに御指導を仰ぎながら、今、調整作業を進めているところでございます。 ◆7番(福田讓君)  はい、了解しました。 ○議長(榎本鉄也君)  質疑中ですが、15分間休憩いたします。 △休憩 午後2時02分--------------------------------------- △再開 午後2時17分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 1番、北村議員。 ◆1番(北村奈七海君)  すみません、マスクをしたままで失礼します。 まず、33ページの社会福祉費の施設開設準備経費等支援事業補助金で1,030万円が計上されてるんですけども、これは先ほどの説明だと民間事業者の老人福祉施設の開設準備ということだったんですけど、具体的には新宮市内のどういった業者で、開設準備というのは具体的にどういう準備なのかをまず説明していただきたいんですけど、お願いします。 ○議長(榎本鉄也君)  河邉課長。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  これは、地域における医療及び介護の総合的な確保の推進に関する法律に基づき、国からの交付金によって県に設置された地域医療介護総合確保基金を活用した基金管理運営要領に定められた対象事業に補助が交付されるもので、具体的には、新宮市では地域密着型定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の開設準備に対して、県のほうから1,030万円を限度とした補助金が交付されるものです。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 ちなみに、この民間業者というのは1社に限らず、市内の該当する業者には複数、この補助金がおりるという理解でよろしいですか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  今回は県の補助金がつきますので、公募させてもらった結果、1社しか応募がなかったので1社になっております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、ありがとうございます。これは1社の応募は、もうそこがこの補助金の申請に通ってしまったら、そこにお金を出すということでいいんですね。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  応募期間の中で応募者が1カ所だったのでそういうふうになっております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 これはちなみに、この補助金を使って今年度以内に開設準備をしないといけないということでよろしいですか。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君)  開設予定日が平成28年4月1日からとなっておりますのでそれまでの間に、人件費であるとか、その方たちの研修費であるとか、あとは施設内の整備に充てるものということで、ハード面に対してではなくソフト面の準備ということで定まっております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。ありがとうございます。 あとそれから、続いて35ページの障害児保育事業補助金というのがあると思うんですけど、これは市内の私立保育園ではマリア保育園と正明保育園の二つが該当するということだったんですけど、これは実績報告というのはいつ行われたのかわかりますか。 ○議長(榎本鉄也君)  南子育て推進課長。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  この年度初めに要望がありまして、実績におきましては、また年度末という形になります。現在、マリア保育園につきましては、今年度4月から12カ月分、正明保育園については6月からの申請ということで10カ月分となっております。 ちなみに、これ毎年あるケースではございません。障害児保育を行っている私立保育園の補助金ということで、ちなみに昨年度につきましては該当園はございませんでした。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、ありがとうございます。 ちなみに、今年度この要望が出たということなんですけど、これは何かマリア保育園と正明保育園が、障害児に対して受け入れを行えるような何か手厚い保育のやり方を変えたということでよろしいんですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  従来どおりということなんですけども、障害を抱えている園児に対してどうしても通常の保育士、人数的なものもございまして、1人つけるという形になっております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、ありがとうございます。 ちなみに、これは保育士1人に対して障害児が1人なのか、それとも障害児2人に対して保育士は1人という形なのか、これはどっちですか。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  1人に1人というわけではございませんけども、どうしてもそこの加配の部分が手がかかるということで、兼任という形にもなってきますけども、その分で雇っております。 ◆1番(北村奈七海君)  新宮市障害児保育事業費補助金交付要綱の中に、障害児1人に対して保育士の加配が1人の場合と、障害児2人に対して加配保育士1人の場合というふうに、何かその計算方法が違うのかなと思ったので、そこはどれくらいなのかというのが把握されてるのかなと思ったんですけど。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  ちょっと詳細につきましてはきちっと把握しておりません。申しわけございません。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 そしたら、それはまた調べていただくということで、次に行かせていただいて、39ページのところで、今度、健康診査事業というのがあって650万円計上されてるんですけど、これは最初の御説明の中で、ちょっと数がふえたので補正で出したということなんですけど、まず、この健康診査というものはどういったことをしているのかということが一つと、当初はどれぐらいの数を見込んでいたのかというのを教えてもらえたらと思います。 ○議長(榎本鉄也君)  辻本保健センター長。 ◎保健センター長(辻本美恵君)  この健診はがん検診で、胃がん、大腸、胸部、子宮がん、乳がんという検診になっております。当初見込んだ数なんですけれども、それぞれ実績に基づいて見込んで予算は立ててるんですけども、この増額というのが平成26年度から実施しております和歌山県がん検診推進支援事業といって県の事業なんですけども、事業費が10分の10の事業で、20歳から70歳の市民で節目検診とかクーポンの検診とかもしてるんですけども、それ以外の方にもパンフレットで受診の勧奨をしたということで、全体的に10月現在で、去年に比べて受診者数がふえてきているというところです。 また、新たに開院された個別医療機関とかありまして、そこの実績の増加もあり、胃がん、肺がん、大腸がん、特に受診者がふえてきていまして、今回の650万円の補正になったというところです。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 これは具体的に何人分ぐらいに当たるんですかね、この補正予算で。 ◎保健センター長(辻本美恵君)  補正は、胃がんが266人、大腸がんが305人、肺がんが300人というところで補正を組んでおります。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。そしたら、子宮がんとかそういったものに対しては、余り利用者はふえてないということなんですかね。特に胃がんと大腸がんと肺がんの三つが多かったということなんですかね。 ◎保健センター長(辻本美恵君)  乳がん、子宮がんについては、当初の見込みで大体受診者数が合ってたというところです。その3点について、見込みよりも多く、今後も多く受診されるだろうということで補正を組みました。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。ありがとうございます。 そしたら、あともう二つあるんですけど、一つは63ページで、ちょっとこれは教育長の給与というところでお伺いしたいんですけど、これは特別職退職手当というところで給与として計上されてるんですけど、これは楠本教育長が御退職されるということでここに計上されてるという理解で間違いないですか。 ○議長(榎本鉄也君)  小西総務課長。 ◎総務課長(小西儉弥君)  これにつきましては、12月22日をもって任期満了を迎える楠本教育長のものです。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。ありがとうございます。 退職はされるということなんですけど、何かこの後の議案第78号で、もう一回任命されるという感じになってるのかなと思って。私の中では何か、任期ごとに出るんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  上路総務部長。 ◎総務部長(上路拓司君)  特別職につきましては、任期満了ごとに退職金をお支払いするという条例になってございます。 ◆1番(北村奈七海君)  それは私の勉強不足で申しわけなかったんですけど。 ただちょっと、一般的に1回退職された方がもう一回同じ職につくときには、余り退職金というものを通常はつけないのかなというふうに思うんですけど。そこら辺は条例で定まってるということであれば問題はないのかもしれないんですけど。これは自分も含めて初めて耳にする人であれば、ちょっと腑に落ちない点があるのかなというふうに思うんですけど、そこに関しては条例で定まっているので別に問題はないという理解でいいんですか。 ◎総務課長(小西儉弥君)  条例で定めているので問題はございません。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 あと、そしたら67ページの新宮城跡・新宮城下町遺跡発掘調査事業というところなんですけど、これは財源は一般財源ということなんですけど、これは歳入のほうではどのお金に当たるのかというのは聞いてもいいですか。繰越金なのかどうかとか。 ○議長(榎本鉄也君)  小谷財政課長。 ◎財政課長(小谷充君)  今回この財源につきましては一般財源でありまして、前年度からの繰越金で充当させていただくという予定でございます。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 あと、立地適正化計画というのが平成28年度にできる予定だと思うんですけど、その中にはこの調査費というのは入っていかないですか。というのは、平成27年度の当初予算で文化複合施設開設準備事業というので1,800万円の債務負担行為をしてると思うんですけど、この発掘調査というのは、またそれとは別の事業で債務負担行為を起こしてきてるということは、結局この事業というのは、ずっと言われてる文化複合施設の総事業費の55億円の中に含まれてるのか、含まれてないのかというのは、どういう理解をしたらいいんでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  新谷課長。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  議員おっしゃられるのは都市再構築戦略事業のことかと思います。平成28年以降の分につきましては、現在、国のほうに計画変更を出しまして、今それにつきましては国のほうで審査いただいているところでございます。平成27年度につきましては、財政課長申し上げましたように、一般財源のほうで基本的な対応いただくということでございます。立地適正化計画につきましては、この都市再構築戦略事業を認定いただくための必須の計画でございますので、ちょっとその辺の区別が質疑の中にあったと思いますけども、あくまでも交付金については都市再構築戦略事業ということでございます。 ○議長(榎本鉄也君)  北村議員、ただいまの質疑の内容は総務建設委員会の所管に当たると思いますので、委員会のほうでお願いしたいと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。すみません。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君)  先ほど来、質疑されています53ページ広角高森線路肩復旧費分担金の件についてなんですけれども、先ほど部長のお答えの中で、官民境界の確定が法尻と言われておったんですけど、これはもともと国交省、国道の移管がえですよね。もともとはその道路敷と埋め立てが、開発行為がされてるんで形状変更になってますけれども、いわゆる斜面としっかりした境界はあったんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  垣本部長。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  造成前に1度、県と地権者のほうで境界は確定しております。 ◆12番(上田勝之君)  それは以前の地権者ですね、多分。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  いや、この地権者。 ◆12番(上田勝之君)  その移管のときも現在の地権者やったんですか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  移管のときは国交省のほうから図書まではいただいてないんですけども、そういう話は聞いて、ここが法尻という話の中で境界を確認しております。 ◆12番(上田勝之君)  それで、今回、宅地造成の許可を与えるときに、その境界は確定されてますか。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  境界の確認は行っております。 ◆12番(上田勝之君)  その宅地造成に伴う形状変更で、その境界はどのように変化があったんですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  宅造の許可の中身では、主なものは谷地になっておりますので、それの盛り土の形状変更が主なものです。 ◆12番(上田勝之君)  その形状変更、盛り土で形状変更される際に、いわゆる境界の部分がどのように変化になったというのは把握されてないですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  境界付近のほうは形状変更の中で切り土になっております。 ◆12番(上田勝之君)  切り取りが行われたということですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  境界付近ではそういう形になっています。 ◆12番(上田勝之君)  それと老朽化が相まってるというような要因ということでよろしいんですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  はい、そのとおりでございます。 ◆12番(上田勝之君)  その境界を越えて切り土が行われたというようなことはないんですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  そのようなことはございません。 ◆12番(上田勝之君)  現在、もう工事が進捗してるように見受けられるんですけれども、これは分担金以前の問題で、分担金が議決を得て執行されるかどうかは、市のほうとしては出せるか出せんか決まってないわけですよね。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  そのとおりでございます。 ◆12番(上田勝之君)  それでも工事は進んでいくと。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  先ほども議員の御質疑の中にもありましたように、8月25日から交通規制で皆様方に御迷惑をかけております。今の工事をやってる部分については、あくまでも開発者の部分の工事としての施工のボリュームとして考えております。 ◆12番(上田勝之君)  ブロック積みはされてますけど、あれは開発者の行為なんですか。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  開発者のほうもブロック積みが含まれておりますので、そのブロック積みの比率分担が新宮市の場合は39.8%となってます。残りの部分は業者の施工分という形になります。 ◆12番(上田勝之君)  仮に、39.8%の部分であるこの分担金の部分が今議会でどうなるかというところになっては、工事は途中でとまってしまうということですか。 ◎建設農林部長(垣本裕也君)  この議会で承認いただけない場合は、そういうような状況になりまして、あとまた地権者との協議という話になろうかと。 ◆12番(上田勝之君)  先ほども並河議員が指摘されてましたように、いわゆる昔の石積みと今回既製品といいますかブロック積みをされていくということの中で、昔の石積みがどれほど危険やったかという認識というのはどれぐらいあるんですか。老朽化、崩壊、崩土のおそれありというようなことを先ほど来答弁されてますけども。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  造成前の中では間知石積みでございました。間知石積みの中で、通常はその昔であっても十分な裏込めコンクリートが入っている状態が望ましいんですけど、なかなか石積みの間もかなり透いている。クラックの跡の調査においてもコンクリートの部分はありましたけど、ほとんどが砂利でコンクリートの成分がかなり少なかった状態でございます。これは後からわかったことなんですけど。外観調査の中でもクラックのすき間から見ますと、かなりすき間はあいているような状態でございました。 ただ、今、それから後に普通のコンクリートのブロック積みが通常の工法となっておりまして、昭和50年代から平成初期にかけましては、普通のコンクリートブロック積みが主流であったと思います。それから、現在は大型ブロック積みというかなり大きなブロックで積まないと路側はいけないという形になりますので、今回復旧をもともとあった建築石積みで復旧するわけにはいかないという判断の中で、新宮市の法面の部分については、大型ブロック積みの形で復旧するのが望ましいというふうに考えたわけでございます。 ◆12番(上田勝之君)  ただ、こういったような分担金というような形でこれまで当初予算やあるいは補正予算等を通じて、初めてというか異例中の異例のようなケースだと思うんです。これは道路を管理される都市建設課だけの判断ではいかないと思うんですけれども、これ幹部会とかではどういう協議が行われたんでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  さっき午前中も答弁させていただきましたが、今回、石積みが崩れた原因に関しては複数の要因があると。その中で、市が負担する分の39.8%が妥当だという判断をさせていただている。 ◆12番(上田勝之君)  それは、市長判断ということでよろしいんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  幹部会で話し合って、最終的には私の判断ということでございます。 ◆12番(上田勝之君)  また、総務建設委員会で議論を深めていただきたいと思います。 それと、歳入の15ページの土地売払収入ということなんですけど。これはたしか6月議会の諸報告の中であったですし、今回の議案の説明の中でも一部入金というか、新宮港埠頭のチップヤードの土地の購入に伴う一部入金、内金というような形ということを御説明いただいてるんですけれども。これ、そもそも論みたいなところになるんですけれども、歳入科目として土地の売り払い収入でいいんですかね。 ○議長(榎本鉄也君)  向井企画部長。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  特別貸し付けの契約上からいけば、一部代金として収入はこの欄で好ましいというふうに思っております。 ◆12番(上田勝之君)  これは見解というか解釈の相違というか、どういう見解なんか。実際にこの土地の売り払い収入としては、まだ土地自体は売れてないわけですよね。 ○議長(榎本鉄也君)  山本課長。 ◎企業立地推進課長(山本茂博君)  いわゆる契約締結が10年間の賃貸期間を特約として付与した賃貸期間が満了後に売買ということになっております。 ◆12番(上田勝之君)  ですよね。だから、不動産の土地の売り払いでは今回はないんではないんですか、この入金は。つまり土地の売り払い収入ということであれば、例えば対象面積とかが確定して初めて土地の売り払い収入になるんではないかと思うんですが。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  契約条項の中に、売買代金の一部を支払うことができるという条項がございます。ですから、売買代金の一部を支払っていただいたことで、当然この工業用地については第三セクター等改革推進債の一部を支払っていくということもございますので、売り払い代金として入れていくのが適当ではないかなということで、この欄に入れさせていただいたということであります。 ◆12番(上田勝之君)  いや、そうしますと、今度は地方自治法第96条第1項第8号、議決要るんじゃないですか。その辺の御見解はいかがでしょうか。
    ○議長(榎本鉄也君)  小谷財政課長。 ◎財政課長(小谷充君)  この件に関しましては、平成24年度に土地開発公社が解散整備するに当たって、その後、市が第三セクター等改革推進債を借りて代位弁済を行いました。その際に公社のほうから、代物弁済としてこの新宮港第二期工業用地、この用地も含めて代物弁済を市のほうに受け取りました。そのときに、財産処分の承認という形で議会の議決をいただいております。 ◆12番(上田勝之君)  その財産処分というのは、市が受け取るということについてなんじゃないですか。これは私の解釈が間違ってるんでしょうか。 要は、こうやって一部入金一部入金でいくと、最終的にチップヤードの、どれぐらいの広さでしたっけ、1万坪ぐらいでしたっけ、用地を新宮港埠頭というところに不動産が移されていく中で、議会議決というものが発生しないんじゃないかと思うんですが、その辺についての御見解というのは。 ◎財政課長(小谷充君)  先ほどの件に関してもう少し説明をさせていただきます。 平成24年度の議会において、財産の処分についてという形で新宮市が公社からの代物弁済を受けたことによりまして、その契約も継承されるという中で、新宮市として、この財産処分についての議決をいただいたということでございます。 ◆12番(上田勝之君)  つまり契約を継承してるから、もう既に議決は要らないということなんですか。 ◎財政課長(小谷充君)  そのとおりだと思います。 ◆12番(上田勝之君)  それ、ちょっとおかしくないんですかね、その解釈じゃ。これは見解の相違なんか、私の考えが間違ってるのかもわからんですけど。要は市の財産を売り払うという契約はしてるというか、開発公社がそういう契約をしてて、その契約も引き継いだと。それで、その議決を得てるから、財産としては市が持ってるけれども、それの処分についてはもう議決を済ましてるという解釈なんですか。 ◎財政課長(小谷充君)  この契約については、その土地の特別賃貸の特約つきの契約でありますので、現在のところは市が管理というか保有しているという土地でありますけれども、10年後においては売買という形での契約になっております。その契約に当たっての当初における処分の議決をいただいているということでございます。 ◆12番(上田勝之君)  その処分の議決、いわゆる契約は引き継ぐんですよね。契約は引き継いでるから、当然その契約は有効ですし、10年間貸して売り払う。売り払って入金があったときに議決ではないんですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  今、上田議員おっしゃるのは金額が変わったとか、ここで特約の期限を前倒しして支払いたいとか、そういう契約行為が変わった時点では、当然、議決要件になってくるかとは思います。 ◆12番(上田勝之君)  それまでは議決要件に当たらないんですか。それでよろしいんですか。 ◎財政課長(小谷充君)  この平成24年度に処分の議決をいただいてるこの内容からいきましては、そのとおりの効力があるというふうに認識しております。 ◆12番(上田勝之君)  そうしましたら、いわゆる地方自治法上のこの別表第4にあるような金額とか面積とかを超える案件に値するんじゃないかと思うんですけれども。では、ずっと要らないということですよね、このチップヤードの分に関しては。 ◎財政課長(小谷充君)  この案件につきましては、先ほど来から繰り返しになりますけれども、平成24年度においてこの契約に当たって、継承に当たっての議決をいただいておりますので、この契約が今のところ有効で推移しております。その中で、先ほど、向井企画政策部長おっしゃったように、変更となってくる場合においてはまた再度議決を要すのではないかというふうには認識しております。 ◆12番(上田勝之君)  その解釈が、どうなんでしょう。私が解釈するのとはかなり見解を異にするような気がして、それで本当に正しいんかなという感じは受けるんですけど。ちょっと解釈の仕方、それで適正なんかどうかというのは甚だ疑問を持ちますね。 続けます。それで、あと、これまでの貸付料収入の総額というのはどれぐらいなんですか。 それは、また後ほどでも結構なんですけど、歳出のほうの公債費の関係で、今回の売払収入2億5,000万円を第三セクター等改革推進債の償還に充てておられるんですけれども、第三セクター等改革推進債を起債されてから、貸付料収入というのはその償還に充てていくようなお考えはないんですか。 ◎財政課長(小谷充君)  当然この第三セクター等改革推進債の部分について、一般財源としての受け入れの部分の中で財源という認識もできるというふうに思っておりますので、そのとおりでございます。 ◆12番(上田勝之君)  例えばその第三セクター等改革推進債の借入利率と、今おっしゃられたような賃貸料の預金利率とかを考えた中では、第三セクター等改革推進債を早く少しでも減らしていくほうが有利なんじゃないかなと。こうやって一部入金されたときにぼんと返してますけども、ことしの4月からは賃貸料下がってますけれども、その賃貸料も返済に充てていくほうが有利なんじゃないかと考えるんですが。 ◎財政課長(小谷充君)  今、この第三セクター等改革推進債、平成24年度に41億900万円を借り入れました。そういった中で、20年間の償還期間でございます。先ほど来、上田議員がおっしゃっていただいたように、一部の賃貸借の料金を繰上償還にというようなことでありますけれども、計画的な償還表に基づいた償還計画を立てておりますので、現在、財源としては当然ながら充てていきますけれども、繰り上げの償還という形では、これについては銀行ともその都度その都度という形の事務的な作業も出てきますので、今回においての2億5,000万円の繰上償還という形では対応させていただきたいというふうには思っております。 ◆12番(上田勝之君)  今後、その賃貸料収入に関しては繰上償還の財源に充てていくという考えはないんですか。 ◎財政課長(小谷充君)  先ほども申し上げましたとおり、定期償還の中での一部財源としては見ておきますけども、繰上償還を行う上での財源としてという形では、今のところ考えはございません。 ◆12番(上田勝之君)  それはどうしてなんでしょう。定期償還の部分よりも賃貸料と比較してどの程度なんですかね、定期償還の部分というのは。 ◎財政課長(小谷充君)  現在、細かな計算的なものは持ってございませんけども、やはりこの20年の償還計画期間における計画的な償還でもって対応していきたいというふうには思っております。 ◆12番(上田勝之君)  一度その数字もまた教えていただけたらと思います。 それと、先ほどこれは北村議員が聞かれていたんですけど、この歳入の中で特定財源、国庫の交付金、都市再構築戦略事業が、今回文化複合施設建設に伴う発掘調査の財源に充てられていない。それは今年度、都市再構築戦略事業に該当しないというようなお話やったかと思うんですけども、以前の9月の補正なんかでは、都市再構築戦略事業の特定財源が国庫支出金として歳入に計上されてるんです。それと、向井部長でしたかね、お答えいただいた中で、この発掘調査は、いわゆる都市再構築戦略事業に該当するかどうか確認なり交渉をしていくというようなお答えをいただいたかと思うんです。今回はそれに該当しないわけですか。 ○議長(榎本鉄也君)  向井部長。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  本格発掘調査が必要となった時点から、都市再構築戦略事業の交付金の対象としてその本格発掘調査がいくかどうかということで、いろいろ国と協議をさせていただいております。たしか9月議会で僕は答弁したかと思いますが、その時点で、平成28年度以降に本格発掘調査をするということでしたので、平成28年度以降の都市再構築戦略事業の計画変更の申請を出したいということで、国と協議をさせていただいた結果、今、変更認定を待っているという状況であります。先ほど、企画調整課長から申したとおり、年明けには何とか認定の回答がいただけるというふうに思ってございます。なので、平成28年度からは、もし計画変更が認められれば、その交付金の対象事業となるだろうというふうに思っております。あと、教育のほうで平成27、28年度と、その最終的な工期を短くしない関係から、できるだけ早いこと取り組んでいただいて、平成27年度からになっておりますので、その辺は少しさかのぼって云々の話も、今、国と協議をしておりますので、とりあえず平成28年度からの申請がいくかどうか、今のところは待ちたいというふうに思ってございます。 ◆12番(上田勝之君)  平成28年度分について申請をされてるというのは理解するんですけれども、平成27年度もさかのぼって認定、そういう計画の変更が認められるという可能性はあるわけですか。 ○議長(榎本鉄也君)  新谷課長。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  その辺も含めて県を通じて、国に今協議中でございます。 ◆12番(上田勝之君)  だから、要は9月議会の緊急質問を行わせていただいた件にもかかわってくるんですけれども、結局その、これは教育民生委員会に触れちゃうからちょっとお許しいただきたいんやけども、55億円の総額の中で、その発掘調査が行われるかどうかということにかかわってくる話でもあるし、それが変更されるということは、それに上積みをされていくということだと思うんですよ。その中で、9月議会で向井部長がお答えいただいた都市再構築戦略事業に発掘事業が採択されていくように、認められるように変更を要請していくというお答えの中で、実際には平成27年度、本補正から始まって早く発掘を進めようとされるときに、平成27年度、今年度もそれに該当するように都市再構築戦略事業の計画の変更を早期に進められてるんか。今のお答えじゃ進められてるようなんですけれども、もっと早くできなかったのかなとは思うんですけど。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  平成28年度以降の計画変更申請については、教育とのそういった本格調査の実施状況を見ながら、うちとしては最善を尽くして計画変更申請を出させていただいたというところであります。今、御心配の点については、年明けにははっきりとした形で認定の可否が来ると思います。その中でも、平成27年度の取り扱いについては、うちのほうもそのまま協議は続けておりますので、いましばらくお待ちいただいて、そういった交付金の対象事業となるとなれば、議会のほうにも報告させていただきますので、いましばらくお待ちいただきたいというふうに思います。 ◆12番(上田勝之君)  平成27年度の年度当時の変更の可否が年明けには来るということなんですね。それは平成28年度分が来るということなんですか。平成27年度は、変更申請はされてるんですか、それはされないんですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  現時点では平成27年度からの変更審査は無理でございますので。 ◆12番(上田勝之君)  年度途中の変更申請は無理なんですか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  はい。平成28年度からということになります。 ◆12番(上田勝之君)  それは結局、9月議会のお答えのときには平成28年から始まるということやったということなんですか。いずれにせよ、平成27年の年度途中の変更申請は無理。 割とこの都市再構築戦略事業というのは、どうしても一定の国の予算のパイがある中での各自治体間の配分をどれぐらいになっていくかというとこなんだろうと。言葉は適切かどうかわかりませんけれども、自治体間の奪い合いのところもあるんじゃないかと思うんですけども、そういった中でこういう変更申請をして、うまく該当させられて交付金を受けられるような状況の見込みはいかがなんでしょうか。 ◎企画政策部長(向井雅男君)  平成27年度については、新宮市の対象事業費の2分の1、要求させていただいたとおり交付金は満額出るということをいただいております。 ◆12番(上田勝之君)  所管の教育民生委員会のほうに触れてしまうんで、もう少し議論を深めさせていただければと思いますので、これはまた続きでさせていただきます。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  ほかにありませんか。質疑ありませんね。 それでは、質疑を終わります。 本案は、お手元に配付しております分割付託表のとおり、各常任委員会に分割付託いたします。--------------------------------------- △日程13 議案第72号 平成27年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第2号) ○議長(榎本鉄也君)  続いて、日程13、議案第72号、平成27年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。 当局の説明を求めます。 赤坂市民窓口課長。 ◎市民窓口課長(赤坂幸作君) (登壇) ただいま議題となりました議案第72号、平成27年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきまして御説明申し上げます。 1ページをお願いいたします。 第1条では、事業勘定の予算の総額に204万3,000円を追加し、補正後の予算を49億6,192万2,000円、直営診療施設勘定の予算の総額に15万9,000円を追加し、補正後の予算額を1億716万4,000円とするものでございます。 それでは、事項別明細書により、事業勘定の歳出から御説明いたします。 10ページをお願いします。 3歳出、1款総務費1項1目一般管理費312万9,000円の減額と、12ページ、1款2項1目賦課徴収費57万円の増額は、いずれも人件費の補正でございます。 14ページをお願いします。 2款2項2目退職被保険者等高額療養費429万円の増額と、16ページ、3項1目一般被保険者移送費14万9,000円の増額は、給付の見込みに合わせた保険給付費の増額により補正するものでございます。 18ページをお願いいたします。 11款1項3目償還金16万3,000円の増額は、国庫支出金返還のための増額により補正するものでございます。 続きまして、歳入でございますが、8ページにお戻りください。 2歳入、9款1項1目繰越金204万3,000円の増額補正でございます。 続きまして、直営診療施設勘定の歳出、28ページをお願いいたします。 3歳出、1款総務費1項1目一般管理費15万9,000円の増額は、人件費の補正です。 続きまして、歳入ですが、26ページにお戻りください。 2歳入、5款繰越金1項1目繰越金15万9,000円の増額補正でございます。 なお、20ページと30ページに給与費明細書を付しておりますので、御参照のほどよろしくお願いいたします。 以上、簡単でございますが、国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の説明とさせていただきます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は、教育民生委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程14 議案第73号 平成27年度新宮市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) ○議長(榎本鉄也君)  日程14、議案第73号、平成27年度新宮市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。 当局の説明を求めます。 赤坂市民窓口課長。 ◎市民窓口課長(赤坂幸作君) (登壇) ただいま議題となりました議案第73号、平成27年度新宮市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきまして御説明申し上げます。 1ページをお願いいたします。 第1条では、予算の総額から278万5,000円を減額し、補正後の予算額を7億7,265万円とするものでございます。 本補正予算につきましては、本年4月の人事異動に伴う人件費の減額及び保険基盤安定制度負担金の基準額確定に伴い、広域連合納付金を減額補正させていただいております。 それでは、事項別明細書により、歳出から御説明いたします。 10ページをお願いいたします。 3歳出、1款総務費1項1目一般管理費192万2,000円の減額は、人件費の補正でございます。 12ページをお願いいたします。 2款1項1目後期高齢者医療広域連合納付金91万3,000円の減額は、保険基盤安定制度負担金の確定に伴う補正でございます。保険基盤安定制度は、低所得者に対する保険料減免措置に対する負担金で、県負担金が4分の3、市負担分が4分の1となり、一般会計で予算措置されております。 3款公債費1項1目利子5万円の増額は、一時借入金利子でございます。 次に、歳入ですが、8ページにお戻り願います。 2歳入、3款繰入金1項1目一般会計繰入金において278万5,000円を減額するもので、保険基盤安定繰入金が91万4,000円の減額、職員給与費繰入金が192万2,000円の減額等でございます。 なお、16ページに給与費明細書を付しておりますので、御参照のほどお願いいたします。 以上、簡単でございますが、後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)の説明とさせていただきます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は、教育民生委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程15 議案第74号 平成27年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第3号) ○議長(榎本鉄也君)  日程15、議案第74号、平成27年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。 当局の説明を求めます。 河邉健康長寿課長。 ◎健康長寿課長(河邉弘ミ子君) (登壇) ただいま議題となりました議案第74号、平成27年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。 介護1ページをお願いいたします。 平成27年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第3号)は、第1条第1項で、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,274万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ39億3,946万9,000円とするものであります。 今回の補正は、人事交流による人件費及び地域包括支援センターの嘱託職員賃金の減額、要支援1、要支援2の方のケアプラン件数の増加による手数料を増額するものです。また、保険給付費の減額に伴う基金積立金への増額、地域支援事業費での人事交流による職員の人件費及び地域包括ケアシステム構築係が設置されたことに伴う地域包括支援センター総務費の増額及び熊野川地域包括支援センター委託料の増額を補正計上するものです。 それでは、事項別明細書により、歳出から御説明申し上げます。 介護12ページ、13ページをお願いいたします。 1款総務費1項総務管理費1目一般管理費は、人事交流による職員人件費の減額であります。 介護14ページ、15ページをお願いいたします。 1款4項地域包括支援センター運営費1目介護予防サービス計画費は、新予防給付ケアマネジメント事業で、嘱託ケアマネジャーの欠員に対し応募がなかったことによる賃金の減額、また介護予防サービス計画委託料の増額は、嘱託ケアマネジャーの欠員と介護認定者数増加による委託件数の増加及び介護予防サービス計画に係る手数料の単価の増額によるものであります。 介護16ページから27ページまでは保険給付費ですが、居宅介護サービス給付費が見込みより少なかったことによる減額と、今年度の上半期の実績をもとに、それぞれ不足する介護サービスごとに対し増額計上しております。 2款保険給付費全体で2,500万円の減額で、その主なものは居宅介護サービス給付費、特定入所者介護サービス費負担金で、見込まれていた短期入所生活介護事業が開設されていないことに伴い減額するものです。 補正額が計上されていないものは、補正したことに伴う財源の組み替えによるものです。 続きまして、介護28ページ、29ページをお願いいたします。 3款1項1目介護給付費準備基金積立金は、先ほど説明申し上げました2,500万円の保険給付費の減額に伴う財源となる保険料の余剰金が見込まれるため、587万2,000円を介護給付費準備基金に積み立てるものです。 介護30ページ、31ページをお願いします。 5款地域支援事業費1項3目介護予防事業総務費は、人事交流による職員人件費の増額であります。 介護32ページ、33ページをお願いします。 5款地域支援事業費2項6目包括的支援事業・任意事業総務費は、本年度より設置されました地域包括ケアシステム構築係が地域ケア会議等を実施するための事業費及び熊野川地域包括支援センターの委託料の増額です。 続きまして、歳入の説明を申し上げます。 介護8ページ、9ページをお願いいたします。 3款1項国庫負担金、4款1項1目介護給付費交付金、5款1項県負担金、7款1項1目介護給付費繰入金は、歳出の保険給付費の減額に伴う減額で、率はそれぞれの説明欄に記載のとおりであります。 また、3款2項国庫補助金、4款1項2目地域支援事業支援交付金、5款2項1目及び2目地域支援事業交付金、7款1項2目及び3目の地域支援事業費繰入金は、地域支援事業の増額によるもので、率はそれぞれ説明欄に記載のとおりであります。 7款1項4目その他一般会計繰入金の減額は、職員人件費の減額と事務費繰入金を減額するものであります。 9款3項4目新予防給付ケアマネジメント手数料は、要支援1・2の方のケアプラン作成件数の増加によるものであります。 なお、介護34ページに給与費明細書を添付いたしておりますので、御参照のほどお願いいたします。 以上、簡単ではございますが、説明とさせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は、教育民生委員会に付託いたします。 審議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後3時20分--------------------------------------- △再開 午後3時34分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △日程16 議案第75号 平成27年度新宮市水道事業会計補正予算(第1号) ○議長(榎本鉄也君)  日程16、議案第75号、平成27年度新宮市水道事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。 当局の説明を求めます。 久保水道事業所業務課長。 ◎水道事業所業務課長(久保欽作君) (登壇) ただいま議題となりました議案第75号、平成27年度新宮市水道事業会計補正予算(第1号)につきまして御説明申し上げます。 今回の補正は、本年4月人事異動による人件費の増減を調整させていただいております。 それでは、水道の1ページをお願いいたします。 第1条は、総則規定であります。 第2条は、当初予算第3条に定めております収益的支出の予定額を補正するものであります。内容につきましては、1款1項営業費用を3万4,000円増額し、1款水道事業費用の合計額を6億1,304万4,000円に改めるものであります。 第3条は、当初予算第8条に定めております職員給与費を改めるものでございます。 それでは、実施計画明細書につきまして御説明申し上げます。 恐れ入りますが、水道10ページ、11ページをお願いいたします。 収益的支出予算の1款1項2目配水及び給水費、3目総係費の補正は、いずれも職員人件費の補正であります。 なお、2ページから9ページに実施計画、キャッシュ・フロー計算書、給与費明細書、予定貸借対照表を記載しておりますので、御参照くださいますようお願い申し上げます。 以上、まことに簡単ではございますが、説明とさせていただきます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は、総務建設委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程17 議案第76号 過疎地域自立促進計画の策定について ○議長(榎本鉄也君)  日程17、議案第76号、過疎地域自立促進計画の策定についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 新谷企画調整課長。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君) (登壇) ただいま議題となりました議案第76号、過疎地域自立促進計画の策定について御説明いたします。 本議案については、平成27年度末に失効予定でありました過疎地域自立促進特別措置法が、平成32年度までの5年間延長改正されたことに伴い、財源的に有利な起債である過疎債の幅広い活用を主な目的とし、同法第6条第1項の規定に基づき、新たに計画を策定するものであります。 本市は、旧熊野川町が過疎地域に指定されていたことなどから、合併の特例により市全体が過疎地域とみなされていましたが、平成22年の改正による新たな過疎要件に該当し、特例によらず過疎地域に指定されております。特別措置を受けるためには過疎地域自立促進計画を定めることが必要であり、議会の議決をお願いするものであります。 内容につきましては、同法第6条第2項の規定により、1、地域の自立促進の基本的方針に関する事項、2、農林水産業、商工業その他の産業の振興及び観光の開発に関する事項、3、交通通信体系の整備、地域における情報化及び地域間交流の促進に関する事項、4、生活環境の整備に関する事項、5、高齢者等の保健及び福祉の向上及び増進に関する事項、6、医療の確保に関する事項、7、教育の振興に関する事項、8、地域文化の振興等に関する事項、9、集落の整備に関する事項、10、前各号に掲げるもののほか、地域の自立促進に関し、市町村が必要と認める事項の10項目から成るものであり、11月13日、和歌山県との書面上の協議を終了してございます。 各項目の詳細につきましては、お配りしております計画書のほうをごらんいただきますようお願いいたします。 なお、先ほど申し上げました過疎債でございますが、これは対象の7割が地方交付税で措置されるという財源的に有利な起債でありまして、計画策定後は、この起債の適用が可能になるものでございます。 以上、簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願いいたします。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。 14番、田花議員。 ◆14番(田花操君)  毎回この過疎地域自立促進計画いうのが、この後変更あったら追加の、同じように議会の議決を得て大事な内容をやると思いますけど、なかなか中身の具体的なところまで。 ここへ網羅されていってるこのいろんな事業いうのはどういう形でここへ掲載していきやるんかな、内部的いうか。 ○議長(榎本鉄也君)  新谷課長。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  基本的には各課から出された大型事業を基本としまして、現在実施している事業、また平成28年度以降も継続される事業、また今後5年間のうちに想定される事業を登載してございます。 登載している実施の義務につきましては、特にございません。ただ、登載せずに過疎債の充当が適用されないというものでございまして、各課におきましては、今後5年間にわたり、また機関決定のされていない事業でありましても、想定される事業については全て載せているという対象でございます。 ◆14番(田花操君)  過疎債いうのは通常枠があって、なかなかうちの枠いうのはそんなに頼めば全て対象になるいうことない。大体幾らぐらいうちの枠いうのはあるのか。 ○議長(榎本鉄也君)  小谷財政課長。 ◎財政課長(小谷充君)  枠といいましても、県内でまず県として額が確保されて、その中から各自治体への配分という形になってきます。そういった中で国のほうで毎年毎年地方債計画を定めまして、その中での過疎事業債についてはこれこれという形で額が決定します。その中で各自治体からの起債の申請等を踏まえて事業費に対しての過疎債の枠が配分されるということでありますので、その年度で幾らというような確定的な額というのは、現在持ち合わせていないというところでございます。 ◆14番(田花操君)  いや、とにかくこれへ入れとかんと適用にならんという形で入れていきやるようにしか見受けられんし、この中でも本来順位があって、どういう形で財政シミュレーションも含めてどうしていくのかというやっぱり裏づけが当然要ってくるわ。そういうのは、これはこれで策定して、これを3カ年とか具体的な5カ年の中でどう優先順位つけてどうしていくんかいうのは別途やっぱり財政でつくっていくんかな。 ◎財政課長(小谷充君)  つくっていくというか、毎年毎年、予算のヒアリングの中でもありますし、また3カ年等の事業計画の中でもあります。そういった中でどれぐらいの過疎債が充当できるかということから始まって、シミュレーションにおいてもある一定の枠内で起債枠を設けて事業を執行していかなければならないというような形で計画を立てていくという形でございます。 ◆14番(田花操君)  これ以外にやらんといかんとこが出たら、変更でこれへまた追加した形で、変更の計画を議会に受け付けて国へ出していくという形になっていくんかな。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  基本的にはそのとおりでございます。 ◆14番(田花操君)  ぜひこの過疎債は有利なんで、いろいろ過疎債にしても借金には違いないから、ぜひ財政のほうで上手にやって運用、運営していっていただきたい。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君)  1点目なんですが、全部のところに公共施設等総合管理計画との整合というふうに項目があって、公共施設等総合管理計画は来年9月策定予定というふうに書いてあるんですけども、これはこの計画、過疎地域自立促進計画と公共施設等総合管理計画が整合しなければならないということなのかなと思うんですけども、なぜ整合しなければならないのかということと、ここに、じゃ整合しなければならないのにまだこちらの管理計画はなくてここに記載してないというのはよいのかというのをちょっとお聞きしたいんですが。 ○議長(榎本鉄也君)  新谷課長。 ◎企画調整課長(新谷嘉敏君)  その根拠についてはちょっとお時間いただきたいと思います。 ただ、県との事前協議、また正式協議の段階に、この項目につきましてはもう必須の事項でございまして、県からも今策定中だということの中で、こういう来年9月を策定予定ということでいいので載せるようにということで指導を受けてございます。 ◆2番(並河哲次君)  今の県と話しているということはわかりました。 公共施設等総合管理計画という計画自体は、人口減少の中で自治体が抱えているインフラをできるだけ圧縮、今あるものを全部把握して、それを今後圧縮していく方向で考えなさいという計画だと思うので、それやっていくためにつくりなさいという計画だと思うんですよね。 なので、どっちかというと新宮市の場合だとこの公共施設等総合管理計画で縮小をやりつつも複合施設とか新たに面積をふやしていくという部分をやっていくので、そのあたり僕は以前もこの計画を予算のときには現状の進んでる部分とこの公共施設等総合管理計画と矛盾してくる部分があると思うので、この中にいろんな計画をきちっと入れてくださいという話をしたと思います。なので、公共施設等総合管理計画との整合という形でここに入るんであれば、しっかりとこの過疎地域自立促進計画に入ってくる事業が矛盾しない形で進むようにしてほしいと思います。 もう1点なんですけれども、7ページのところでいろいろ行財政の現状と動向ということで書いてあるんですけども、この中に総合計画の前期とか後期の計画に触れられてて、それはもちろん議会のほうにも説明があって見たことがあるんですが、この中で行革大綱というので僕ちょっと見たら、新宮市行政改革大綱というものがつくられていて、それが平成26年度から30年度までのものということなんですけども、これは議会のほうには示されていましたっけ。 ○議長(榎本鉄也君)  小西総務課長。 ◎総務課長(小西儉弥君)  これについては議会には示してございません。ただ、ホームページ等で掲載しております。 ◆2番(並河哲次君)  確かに僕もここで、この議案で見てホームページで検索して初めて見つけたんですけど、こういうものがあるとわかってないと絶対見つけられないと思うんですよね。なので、こういった重要な促進計画を定めるに当たっても、この行革大綱に基づいてやっていく中でというふうに書き込んで、総合計画とかも含めて説明の中で出てくるものはしっかりと議会のほうにも出していただかないと、こういう議案のときにこれ何だろうと、この行革大綱って見たことないけど何なんだろうというふうになってしまうので、重要な計画についてはホームページに掲載していますだけではなく、しっかり示していただきたいと思います。 なので、その辺も含めて総務建設委員会で審査をお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は、総務建設委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程18 議案第77号 市道路線の認定について ○議長(榎本鉄也君)  日程18、議案第77号、市道路線の認定についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 田坂都市建設課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君) (登壇) ただいま議題となりました議案第77号、市道路線の認定につきまして御説明申し上げます。 本案件は、市道路線の認定について、道路法第8条第2項の規定により本議会の議決を求めるものでございます。 本路線は、野田地内における元新宮ガス敷地跡地の宅地開発に伴う道路について、新宮市道路線認定基準要綱に基づき、私道を市道に編入するものでございます。 路線認定は2路線ございます。 一つ目の春日町下田町線7号支線につきましては、幅員6メートル、延長43.4メートルでございます。 もう1路線の春日町下田町線8号支線につきましても、幅員6メートル、延長36.0メートルでございます。 2路線ともに起点、終点が市道に接続しており、隅切りも整ってございます。 以上、簡単でございますが、御説明とさせていただきます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。 2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君)  これは今の御説明だと、もともとの現時点での道は私道ということで、新宮ガスが持ってるということなんですかね。その持ち主と、あとは今このタイミングで市道に認定するという理由を教えていただけますでしょうか。 ○議長(榎本鉄也君)  田坂課長。 ◎都市建設課長(田坂豊君)  元新宮ガスの所有しているところでございまして、これを売買で速水住宅という会社が買収して開発行為を行ったものでございます。 今このタイミングと申しますのは、2点ございます。1点目は宅地開発した宅地が全て売れているということが1点目でございます。2点目は周辺の宅地からの不特定の方がかなり利用されている。この点におきましては、道路法の適用を受けながら管理をしていくべき道路であるというふうに考えております。 ◆2番(並河哲次君)  以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は、総務建設委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程19 議案第79号 公平委員会委員の選任について ○議長(榎本鉄也君)  日程19、議案第79号、公平委員会委員の選任についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 小西総務課長。 ◎総務課長(小西儉弥君) (登壇) ただいま議題となりました議案第79号、公平委員会委員の選任について御説明申し上げます。 本議案は、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、御就任いただいております3名の公平委員会委員のうち、鎌塚澄夫委員の任期が本年12月31日をもって満了となりますので、議会の同意を得まして再任したいというものでございます。 なお、任期は4年でございます。 また、鎌塚氏の略歴につきましては、別記参考をもちまして説明にかえさせていただきます。 以上、まことに簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。よろしく御同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 お諮りいたします。 本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、委員会付託を省略することに決定いたしました。 討論に入ります。     (「なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(榎本鉄也君)  討論を終わります。 お諮りいたします。 本案について御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、議案第79号はこれを同意することに決定いたしました。--------------------------------------- △日程20 議案第70号 新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例 ○議長(榎本鉄也君)  日程20、議案第70号、新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例を議題といたします。 当局の説明を求めます。 宮本学校教育課長。 ◎学校教育課長(宮本雅史君) (登壇) ただいま議題となりました議案第70号、新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 本条例は、子ども・子育て支援法の施行に伴い、新宮市幼稚園の利用者負担に関し、必要な事項を定めるものであります。 2ページをお願いいたします。 幼稚園保育料につきましては、現行では1人月額4,900円となっておりますが、これを内閣府令で定める基準を上限としながら規則で定めるものとするというものです。 なお、附則につきましては、この条例は公布の日から施行し、改正後の新宮市立幼稚園条例の規定は平成27年4月1日から適用するというものでございます。 以上、簡単でございますが、説明とさせていただきます。 子ども・子育て支援法の施行が本年4月1日にされたにもかかわらず、本条例の改正が今になってしまいましたこと、またこのことにより、本来ならば減免すべきであった保育料について取り過ぎを発生させてしまっております。市民の皆様方にはおわび申し上げますとともに、よろしく御審議賜りますようお願いいたします。     (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君)  動議。 ○議長(榎本鉄也君)  どういう内容ですか。 ◆12番(上田勝之君)  議案第70号の幼稚園条例の一部を改正する条例案についてですが、幼稚園料金等がわかるよう徴収規則の提示を求めたいと思います。 また、本案は今年度、平成27年4月までさかのぼるという条例でありますが、政府発行のパンフレットなどでは、平成26年度から多子世帯の負担軽減を実施しているような表現もあります。仮に平成26年度遡及が義務づけられているのであれば、今回提出の条例及び補正予算にも大きく影響するものであると考えられますので、その根拠がわかる書類の提出もあわせて求めるものであります。 ○議長(榎本鉄也君)  ただいまの動議、賛成者はおられますか。     (「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  賛成者がありますので、動議は成立いたしました。 ただいまの上田議員の動議は、地方自治法第98条の事務検査に基づく資料要求権に関するものと解釈をいたします。が、これは決議案として文案を添えて、私、議長に提出すべきものでございますので、御了承願いたいと思います。 あらかじめ会議時間を延長いたします。 暫時休憩いたします。 △休憩 午後3時58分--------------------------------------- △再開 午後4時34分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 議案第70号、新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。 10番、久保議員。 ◆10番(久保智敬君)  先ほど宮本課長から謝りの言葉もありましたけども、今回のこの幼稚園条例、保育料を上げるという条例案ですよね。これは本来、この4月1日から施行してなければいけないものを今、この12月になってこれを出してきたと。どこに原因があったんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  宮本課長。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  まず今回の条例案なんですけれど、現行4,900円で実施している幼稚園の保育料について、これを基本にして変更していくというような形のものではなくて、あくまでも法改正にできてなかったものを定めていくために規則で定めていくということで、そのための条例となっています。 今回できてなかったということに関しては、もうひとえに学校教育課について、このことへの把握、認識不足があったことが原因となってます。 ◆10番(久保智敬君)  認識不足でここまで来てしまったと。 この子ども・子育て支援法は、平成24年8月に可決されて始まってます。そして、その流れで去年9月にも子育て推進課から条例が出てます。そしてまた、子ども・子育て会議、これもこの法律のもとに進められてきてます。間違いないですね。その中にはちゃんと学校教育課も入ってますよね。にもかかわらず、こういう結果になってしまってる。 これ調べましたら、1月23日に内閣府子ども・子育て支援新制度施行準備室から各県に対して、施行日が平成27年4月1日になりましたよという通達が各県に入ってます。そして、施行日が4月1日と確定したから連絡来たんですけども、去年5月26日にも国の方針としては平成27年4月に施行されるであろうから準備をしておきなさいよと、最低この2回は国、県からこっちへ連絡が、通達があったはずなんですね。それを見逃したということですか。その通達の流れを教えてください。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  県のほうからはそういう文部科学省からの通知という形で、和歌山県教育委員会を通じてメール添付という形で資料は送られてきております。今回のこの部分につきまして、実際に送られてきたか確認をしてるんですけれど、法改正の部分についてはうちのほうではちょっと把握できていなかったということになってます。ただ、こういうことが行われたことは認識はしておりました。ただ、やらなければならないことと市が決めることができることと、このあたりについての取り違えというか、認識不足があったということになっております。 ◆10番(久保智敬君)  こういうことをメールという、そんなんで通達なんですか。書類というかペーパーで来るもんじゃなくて、メールで各担当課にされるんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  教育委員会からのこの子ども・子育て制度に係る通知に関しては、そういうような形で、情報提供という形で県のほうからはありまして、県のほうは幼稚園、保育所、子ども未来課ということで一本化されて、そちらのほうの文書は子育て推進課のほうに入っているような。ペーパーとしてはそちらのほうに入って、うちからは教育委員会からの情報提供ということでいただいているような状況になっております。 ◆10番(久保智敬君)  教育長もその認識ですか、その通達に関しては。 ○議長(榎本鉄也君)  楠本教育長。 ◎教育長(楠本秀一君)  まずもって恥ずかしいことですし、大変申しわけないなと思っております。また残念なことであるなとも思っております。 私は、去年9月に子育て推進課から4本の条例改正が行われておることは、この場で知っております。ただ、そのときには特定保育施設型云々とかそういう言葉がありましたんで、これは認定こども園を指してるものかなというそういった理解でありまして、本当に他人ごとという感じで受けとめておりました。 最近になってこれは、きょう今回条例お願いしてますのは第2子、第3子について半額無料をすることについての条例をお願いしてるわけですけども、これも公立幼稚園がこういった法律のもとに組み入れられるものではないという解釈しかしてなくて、これは9月議会で11番議員の一般質問の中で私、答弁させていただいたわけですけども、そのときにやっと、これはあかんぞと、子ども・子育てのほうちゃんと対応せなあかんぞということで、私はその中での答弁で対応おくれてるんやということで答弁させていただいたわけです。そういった中で精査すると、こういったことをきちっと対応しなければならないということで、非常に去年9月に子育て推進課が条例上げてから12月、3月議会とあって是正する機会はあったわけですけども、そういった認識でありましたんで、全く申しわけないんですけども、きょうの日を迎えておるということでございます。 ◆10番(久保智敬君)  一般質問の中でも同僚議員が、子育て推進課と学校教育課、連携をもっと密にしてくださいよと何回も言われてましたよね。幼稚園のほうも、学校教育じゃなくて、もう子育て推進課に入れたらどうやと。そこまで言ってて何もしてないんちゃうかと、そう思いますよね。もし綿密にされてたら、こんなことはないはずですわ。じゃないですか。 ◎教育長(楠本秀一君)  おっしゃられるとおり、幾らでも是正する機会はあったわけですけども、言われるとおり横横の連携がとれてない。本当に、私、教育長に就任して2回目のことになるわけですけども、非常に申しわけないなと思います。 これは新しい制度、子ども・子育て新法が施行されて、新しい新宮市の子供たちの教育環境をつくろうということで、子ども・子育て会議も発足しておりますし、そういった中できちっと審議、議論、協議されることだと思うんですけども、当然こういった受け付け、幼児教育、保育所、幼稚園に関する受け付け等については、1号、2号、3号認定はどこでするのかと所管課が決まっております。そういったところで、今後、喫緊の緊急的に解決しなければならない組織上の課題であるかなという認識は持ってございます。 そういったことで、なるべく早くもう一度、行政内部できちっと、二度とこういったミスの起こらない、失態を起こさないような組織づくりに向けて緊急に協議していきたいなと思っております。 ◆10番(久保智敬君)  ほんまにこういうことはあってはならないと思います。もう8カ月前にさかのぼって、またそこからお金を払い過ぎた人にはまた返さなあかんという煩わしい業務が出てくるわけでしょう。 料金の設定は、保育料は今まで条例で決めてましたけど、これからは規則によって決めるという解釈ですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  そのとおりでございます。 ◆10番(久保智敬君)  今回も議会に何の説明もなく、26日ですか、子ども・子育て会議で初めて出されて、いろんな意見で説明が不十分やと、料金の妥当性とか言われてますけど、ここの時点でも料金の幾らになるとかという話はされたんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  幼稚園の保育料の改正につきましては、その案というのは持っております。それについて、子ども・子育て会議においても意見を伺ったというようなことは行っております。 ◆10番(久保智敬君)  案を出したということは、料金表みたいなちゃんとした資料があるということですね。今それ出せますか。 ○議長(榎本鉄也君)  片山部長。 ◎教育部長(片山道弘君)  出せます。 ◆10番(久保智敬君)  これ出してくださいよ。今これだけの資料で。 ○議長(榎本鉄也君)  久保議員、先ほど動議の中で、その件は第98条の資料請求で行っておりますので、ここでの要求はできませんので御了承願います。 ◆10番(久保智敬君)  はい、わかりました。 要するに議会に何の説明もなしに進められたこと、皆さんが本当に議論を煮詰めて出してきたのかなと。今回、子育て会議の中で説明もされたといいますけども、本当に議論されたのかなという思いがあるんですね。 そしてまた、来年度の入園関係者のみ同案の説明をしていますと書いてますけど、どんな内容で説明されたのか。全ての方、漏れもなくできてるのか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  今回の条例改正につきましては、制度、あってはならないことをしてしまったということで、そのことについての対応ということで、保育料については規則で定めとなっておりますけれど、その規則を料金改定をしていくというつもりで出しているものではなくて、できていない多子軽減の部分であったり、ひとり親世帯への軽減であったり、障害を持つ方がいらっしゃる御家庭についての軽減であったり、そういうものを導入していくためのものになっています。 ただ、料金改定につきましても、案ということで、意見を聞くということで新宮市幼稚園、保育園の協議会であったり、先ほど申しました子ども・子育て会議においては、ここへ持ってくる前にはやっぱり保護者の方の意見を聞くべきだという意見もいただいて、そういう中で幼稚園の保護者の方々、もしくは今、入園が始まってますんで、入園の方々について説明して意見を聞いているというような状況になっています。 ◆10番(久保智敬君)  もう募集も始まってて、片やこっちでは料金の改定と。本当にいびつな感じで今回こんなん出されてるんで、これはほんまに賛成できかねるような案件だと思います。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  屋敷議員。16番。 ◆16番(屋敷満雄君)  大体俺ね、優しいんよね。今回だけは市長、危機管理なってないん違うか。市長、どう思てんねん、これ。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど久保議員からも御指摘いただいたように、あってはならないことでありまして、改めて連携のなさというのを反省しているところであります。 ◆16番(屋敷満雄君)  メールであろうが通達であろうが、国から県通じてうちに来るんやろ。これ、どこに来るの、最初。担当へ来るんか。課長のところへ来るんか。教育長のところに来るんか。 ○議長(榎本鉄也君)  宮本課長。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  紙での文書については、子育て推進課のほうにまずは入るようになっております。 ◆16番(屋敷満雄君)  ほいだら今回の問題は、子育て推進課のほうへ来たんか、この問題。どうなってんの。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  いえ、流れ的にはそうなんですけど、今回把握できてなかったのはうちの課ということで、本当に把握データ解釈が全然違ってたということが大きな問題でして、連携についての課題についてはこれからももっと考えていかなければならないと思っております。 ◆16番(屋敷満雄君)  いや、もっとのことじゃない。そのときの去年のこと言やるんや、俺。去年かおととしか知らんけど、いつ来たんな、これ。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  制度改正については、ペーパーとしてはこちらに入ってというような形にはなっております。県のほうからはそういう形で、メールに添付するような形で示されていたというようなことになります。 ◆16番(屋敷満雄君)  問題は、担当であるのが誰であろうが、システム上はだんだんと上へ上がっていくようなシステムになってないんか、判か何か押して、うちは。なってるやろう。教育委員会やったら教育長とこ。市役所やったら市長のとこまで上がってくるんと違うんか、これ判こか何か押して。行けへんのか、こんなもん。決裁誰がしてくんや、これ。子育て推進課はどこまで行ってん、これ。市長のとこまで行ったんか、これ子育ては。 ○議長(榎本鉄也君)  南子育て推進課長。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  確認しましたところ、当時、国からの第一報、平成26年5月26日にですね。 ◆16番(屋敷満雄君)  何。5月。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  平成26年5月26日付で全国の公定価格の仮単価という形で、公文書ではなくメールやホームページでの掲載ということでありました。 ◆16番(屋敷満雄君)  あんたとこも幹部会とかいろんな会議するんやろ。いつも会議しとるやないか。そのときにこの議案、出やなんだんか。そしたら担当の部長も課長も知らんのか。 ○議長(榎本鉄也君)  亀井副市長。 ◎副市長(亀井寿一郎君)  今回の議案第70号の議案の提出前の審議には、庁内で条例審議会というのを設けておりますので、そこで審議をいたしました。その際、子育ての関係、なぜここまでおくれたかというようなことも審議会の中では議論しました。この部分については、現在の多子世帯、子供が2人以上いる方についてはお返しするというのが当然必要なことになりますので、とりあえずはこの条例でもって審議していただいて、承認いただいた後、お返しするということで条例は提案するということになりました。 それまでの経過については、私どももなぜ見落としたのかということについては、いろいろ事情等もお伺いしました。その当時の担当の関係とかいろいろあるんですが、事務引き継ぎが果たしてうまくいったんかということも含めて、あるいは横の連携、子育て推進課との関係の横の連携も十分とれてなかったというのははっきりしてるというようなことから、二度とこういうことのないようにということで、今回議案提出させていただいたという経過もあります。 とりあえずは、お返ししなければならないものはお返しするという前提の中で、この議案を提出させていただいたということでございます。 ◆16番(屋敷満雄君)  市民としたら、やっぱり行政いうてペナルティーも、民間やったらペナルティーつくんよな。これびっくりしたのは、課長がすんませんですと先に頭下げて済む問題違うぞ。 見てみいな、これ、8カ月さかのぼるんやぞ。こんなこと、危機管理と言えるんか、市長。 さかのぼれば災害のとき、うちの職員にボランティアでしてくれる人がいっぱいおって、うちの職員だけ金出してんど。それで、議員もみんなが怒られて。この問題と一緒やぞ、こんなこと横の連携が悪いとかへったくれと違うぞ、こんなもん。どないなってんな新宮市。全国でこれどこの、うち以外にあるんか、こんなチョンボしたとこ。どんなんなんな、これ。ほかにどんなんが、ほかのとここんなことしてないんか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  完全に把握してるわけではないんですけれど、このようなことは聞いておりません。 ◆16番(屋敷満雄君)  そやろ。前代未聞やぞ、こんなもん、8カ月も。もともと俺もね、障害者のこと知ってるけど、いろんな情報もろても、そんなんすぐにらできへんわ。もう1年前か半年前にこうしますいうことを言うてくるわだ。そうやろ。 市長、悪いけども、あんた、いつ気がついたのこれ。この問題、いつ気づいたんな。 ◎市長(田岡実千年君)  今回議案を上げる準備をしている途中に聞きました。 ◆16番(屋敷満雄君)  違うて、予算編成するときに子育て推進課は対応したあるんやろ。どんなんな子育て。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  この4月からの新法に間に合うような形で、新年度予算として。 ◆16番(屋敷満雄君)  何や、ちょっと大きい声で言ってくれ。聞こえんのや俺、耳悪いから。 ◎子育て推進課長(南拓也君)  新法に合わせまして、この4月からやっております。 ◆16番(屋敷満雄君)  そうやろ。ほいだら、財政課も小谷課長とこも、極端に言えば、あんたとこでもチェックできたん違うんか。できんのか、財政課で。 ○議長(榎本鉄也君)  小谷財政課長。 ◎財政課長(小谷充君)  財政課としましても、できる限り歳入の確保という部分での確認等はしておりますけども、今回の件については、そこまでは至らなかったということでございます。 ◆16番(屋敷満雄君)  わからんかった。 結果的にやっぱりどない考えても横の連携が悪い。この前、俺、総務建設委員会でも言わせてもうたけども、市民のほうへ全然立ってない。防災行政無線、井上防災監、頭があるけどね、違うんや。やっぱり市民のため考えたらこんなこと絶対出てけえへん思うぞ、俺。やっぱりもうちょっと市民に向いたれよ、ほんまに。幾ら何でも今回のこの問題は許せんわ、俺も。 以上や。 ○議長(榎本鉄也君)  1番、北村議員。 ◆1番(北村奈七海君)  今、同僚議員からも御指摘がいろいろあったかと思うんですけど、まずちょっと私から言いたいのは、この平成27年4月から子ども・子育て支援新制度が始まって、それが法律にのっとって適用できていなかったということで、宮本課長が今壇上というか、そこで謝罪してもらったと思うんですけど、教育長も先ほどの答弁の中で恥ずかしいと思うという話をされてたと思いますし、それこそ行政というシステムから考えれば、宮本課長お一人が謝ってそれで済むのかなというのが私の率直な疑問なんですけど、そこに対しては、まず教育委員会を統括している教育長はどういうふうに考えておられるのかというのをちょっとお聞かせ願えればと思います。 ○議長(榎本鉄也君)  楠本教育長。 ◎教育長(楠本秀一君)  私、先ほど恥ずかしいことだというような答弁させていただいたんですけど、当然、我々行政マン、公務員は法律に基づいて、条例に基づいて仕事をしております。そういった中でこういったミスは本当にあってはならないこと、本当に恥ずかしいことだと思います。そういう意味で大変申しわけないし、当然もう反省すべきことだと思います。 だから、なぜこういうことになったのかということは、先ほどから議員各位から連携がなってないじゃないかということもありましたけども、やはりもう一度きちっと原点に戻って、我々の仕事は、やはり行政、法律あるいは条例に基づいた中でのきちっとしっかり仕事を進めるということで、所管所管のいわゆるそういった関係する法であるとか条例であるとかいうのは、もう一度原点に戻ってしっかり勉強しなければならないなと思います。大変申しわけないなとは、まず思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  ありがとうございます。 お話は確かにそのとおりだと思ってよくわかるんですけど、やっぱりそれでどうしても私が気になるのが、先ほどの一般会計の予算の補正にも上がってきてたと思うんですけど、ちょっと話が戻ることをちょっとお許し願いたいんですけど、そういう形で謝罪の意があるということであれば、まず説明会を入園する方たち向けにもう一回開いて、改めてこの場ではなくて保護者向けに説明会をする中で謝罪をしたほうがいいんではないかなと思いますし、そしてそういった形で責任を感じておられるということであれば、なぜ、ちょっと失礼な言い方になるかもしれないんですけど、退職金は条例にのっとっているからという理由でそれが計上されてくるのかというのは、私にはちょっとよくわからないところではあるんですね。 なので、退職金は条例にのっとっているからという理由で計上されているというのは、そこはもうわかったんですけど、それではそれをもらう立場である教育長として、教育委員会の中でももちろん片山部長もおられますし、学校教育課長の宮本課長もそうだと思うんですけど、改めて保護者向けに説明会をして、こういう経緯で事が起こってしまったということを説明されるお考えというのはないのかなと思うんですけど、そこはどうでしょうか。 ◎教育長(楠本秀一君)  当然思っておりますし、まずは4歳児のお子さんをお持ちの、保育所から回ってこられる方もいらっしゃると思いますし、まずはそこは徹底的に説明したいなと思います。 それとどれだけの方が、当然このことについては今、議員からも指摘あってホームページとか等で意見聞いたらどうかという指摘もありまして、もう早速、ホームページのほうでも開設して意見聞くような場を持っておりますけども、改めて説明は在園児にはさせていただきましたけども、どういった範囲で説明会を持てるのかわかりませんが、そういったことはやらさせていただきたいなと思います。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 あと、入園前の方に向けての説明会はもちろんだと思うんですけど、在園児の方に向けて丹鶴幼稚園で11月25日、26日、27日に説明会があったと思うんですけども、そのときに私も1日目には見学に行かせていただいて、そのときの参加者というのは12、3人だったかなと思うんですけれども、その後の2日間で丹鶴幼稚園に通われている保護者全員に対して説明が十分にできたのかどうかというところに関してはいかがですか。 ○議長(榎本鉄也君)  宮本課長。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  議員おっしゃるように3日間説明をさせていただきました。特に5歳の保護者の方々には今回の還付についての御説明ということ、そこで謝罪の意も伝えたつもりだったんですけれど、ちょっと足りなかったかなというふうに。また、まだ王子幼稚園と三輪崎幼稚園についてはまだ終わっておりません。その場ではきっちり謝罪を伝えたいと思います。 この3日間で全員というわけにはいっておりません。その方々には電話で連絡して、昨日もお会いできないかということで、その点、全ての保護者に説明できるようにということでやらせていただいております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 ほかにちょっとお聞きしたいこととしては、今回のようなミスが起こってしまったということに関しては、先ほどからも言われているように横の連携ができてなかったということはおっしゃられてたと思うんですけど、それではこういったことが今後起こらないようにということで、現在どういった形で対応策を考えておられるかということは、課内でも構いませんし、部内でも構わないんですけど、どういった対応策を考えられているかということをお伺いしてもいいですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  私が言うのははばかれるところあるんですけれど、こういう一つのミスというか認識不足というか、こういうものが市全体の信頼につながっていくということは、もう課内に徹底していきたいというふうに思ってますし、情報の共有化についても一層図っていかないと、これは課内であっても他課との関係においてもとは思っております。 また、具体的に言うと、今回そういう文書により示したものであったり、そういう行政的な説明もあったわけなんですけど、その場には教育委員会のほうは出席しておりませんでした。それについては、これから子ども・子育てに対するこういう制度的な説明については、教育委員会からも必ず担当者が出席していくというようなことで対応していきたいと思っております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 あと、ちょっと聞きたいのが、ちょっといろいろつつくようで申しわけないんですけど、子ども・子育て支援法に基づいて新宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例というものが平成26年9月議会で定められていたかと思うんですけど、そのときにはなぜ、この条例を定めるときに一緒にこの保育料のところにも気がつかなかったということが、ちょっと順番が前後してしまってあれなんですけど、対応できなかったのかなというところが一つ疑問なのと、この条例づくりには教育委員会の方は参加しておられなかったのかというのがもう一つ、お聞きできたらと思うんですけど。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  この条例については、教育委員会のほうでは作成には参加しておりませんでした。 議員おっしゃるような、この場では気づくべきだったと。これは教育と保育の一体化したものを定めていくもので、保育料についても中で定めることも可能だったんだろうなと、今読み返せばそう思うんですけれど、この時点では、先ほど申しましたように把握はできてなかったということになっております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。ありがとうございます。 ちょっと原因に関しては、そういうことが私としては気になっていた部分なので、今のでちょっと違う質疑に入らせてもらえたらと思うんです。今回はこの条例が出てきてるということなんですけど、この条例を通した後は保育料を規則で定めるというふうになってると思うんです。そういった場合は、規則で定める保育料というのは何月何日から適用になるのかなというのはまず思うんですけど、それはいつから改めて適用されるようになるんでしょうか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  この条例、まず審議いただいてお通しいただければ、その日から新しい規則が同時に施行していきたいとは考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  ということは、この条例の採決がとられる12月17日に可決されたら、その日から新しい保育料に変えていきたいということですかね。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  保育料自体は変えるものではないんですけれど、4,900円のままで。ただ、その中でも今回所得に応じて五つの階層を設けることというようなことになっております。その中で、階層によっては4,900円より安くしなければならないところがあります。例えば第2階層、市町村民税の均等割が非課税の部分について、上限は国では3,000円というふうに示されておりますんで、そのあたりについてはそれ以下に設定しなければならないということで、現在の案では1,000円ということを考えておるんですけど、そのあたりの料金改定は入るんですけれど、基本的にはそれより上の階層は全て4,900円ということで。 ただ、先ほどありましたような多子軽減であったり、還付のためのものを中に入れて規則で定めていくというふうに考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 それでは、その第1階層、第2階層に該当する人たちは下がるということなんですけど、それ以上の方たちの上限というのはかなり上がってると思うんですけど、そういう第3階層以降の方々という方に対しては、いつぐらいから保育料の改定というものを考えておられますか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  ちょうど時期が重なってしまってるんですけれど、現在意見を聞いてる段階ということで、保護者の方々には意見を聞いて、また例えば子ども・子育て会議では、意見を聞いた後もう一度説明してほしいというようなことを受けておりますので、その意見を聞いて、教育委員会のほうで今つくってる案なんですけれど、この案をもう一度検討して新しい案にするのかはあれなんですけれど、そのあたりをまた子ども・子育て会議に示しながら、今回複数案になるかもしれませんけど、そのあたりで議論いただければというふうに考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  ちなみになんですけど、この案に対して意見を集めておられるということなんですけど、その意見を具体的に集める場として設定されてるのはどういった場なのかなと思うんです。 というのも、私が丹鶴幼稚園の説明会を聞きに行ったときには、余り意見要望の場ではないのかなと思いましたし、1時から始まって1時15分には終わってしまったので、その後残っているお母さんたちからの意見の吸い上げということはできたかもしれないんですけど、残ってるお母さんたちにちょっと話を聞いた限りでは、説明が急過ぎるという話も聞きましたし、その後でそういったことを思っているお母さんたちの意見というのを説明会以外の場でどういう形で聴取しているのかというのはとても気になるところなんですけど、そこはどういう形で聴取されていますか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  おっしゃるように、説明については今のような形で終わって、その後意見を伺って、ただ全体の場では話もなかなかしにくいということで、あとは残ってますから意見くださいねというような形で伺ってたような状況になってます。議員おっしゃるように急過ぎるであったり、幼稚園は時間が短いのでであったり、夏休みもあると。そういうような中で料金改定はなかなか納得できないなであったり、そういう意見はいただいております。 意見を聞く場としては、幼稚園と保育園の協議会と子ども・子育て会議で、保護者の方々からそれぞれ、特に来年いらっしゃる3歳、4歳の方、この料金改定につきましてはそちらの方々から意見を聞いたり、ホームページのほうでもこの案というのは載せております。その中には意見もいただきたいというようなことも中に記させていただいております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 私も丹鶴幼稚園に行ったので、平成28年度の保育料の案というのはプリントとしてちょっと手元に、自分だけもらってしまってるんですけど、丹鶴幼稚園の説明会の時点では案というふうには言われてたと思うんですけど、それはもちろん決定してない状態だから案と言うしかないと思うんですけど、具体的に保育園にしようか幼稚園にしようかということを考えておられるお母さんからしたら、やっぱり案というだけで保育料が具体的に定まってないということだと、幾らだったら入れるのかということを考えておられるお母さんたちもいるのかなと思うんですけど、そこら辺については、もう少し具体的に深い説明というのはされてるんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  おっしゃるように、今まだ案という段階で、今後また子ども・子育て会議等で意見を聞いたり、議論していただきたいと思っているところです。 議員おっしゃるような保育料というのは、幼稚園の目的であったり、内容であったりもしくは時間であったり、そういうこととあわせて、非常に大切な、保護者の方々には示さなければいけない情報だというふうに考えています。 現在、案ということなのですけれど、今回説明したこの値上げ案については、今後うちで検討していく案については、もちろんこの金額を超えるものであってはいけないというふうには考えています。来年度保育料について、さらにこれより上がっていくものではないと。この案の範囲内で来年の保育料を決定していかなければならないというふうに考えています。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 今、この提示された保育料の案は超えないということなんですけど、それでちょっともう少し質疑としてお聞きしたいのは、こういった形で階層ごとに分かれてると思うんですけど、この階層ごとに分かれてて上限を超えないということで今お話があったと思うんですけど、その場合、保育料の徴収に関して実際、市に入る保育料というのは下がるのか上がるのかというところの試算までできてますか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  今回の条例案については保育料の改定というものではないんですけれど、今お示ししてある改定のほうの案について、この案を実施した場合、金額を上げるわけなんですけれど、市に入ってくる保育料としては9%ばかり、これはあくまで試算なんですけれど、下がってしまうというふうに考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  その下がってしまうという形の保育料だと思うんですけど、やっぱり根本的な議論として、保育料に関しては幼稚園の運営をベースにのせるわけではないですけど、保育園との差があるからとかということではなくて、やっぱり保育料である程度回っていけるような形にしたほうがいいのではないかなという議論もできると思うんですけど、そういったところは、今この上限以上は変えていかないという方針を示したということは、今後そういったことはある程度長いスパンでは考えていかないという理解でいいんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  今後の保育料については長期的なことも考えていかなければならないと。先ほど申しました案、今回示している案を超えない形で来年は設定をしなければならないというのは、もちろん来年度1年間のつもりではおります。その後については、もしこの案以下に下げた場合、この案についてはもし導入したら3年間は続けていかなければならないなというふうには考えておったわけですけれど、もしそれ以下の案をやるならば、それは来年1年間の暫定的な措置だと。今のというか、それを今後もっと検討していくんですけど、そういうふうには今は考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 あと、今ちょっと返金のということが出たので、この返金の財源というのは、保育料として徴収したものをそのまま還付するということで、新たに財源を必要としないという理解でいいんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  そのとおりでございます。 ◆1番(北村奈七海君)  それだと、例えば補正で予算が上がってきたら、こういった形で過失といったら失礼ですけど、幾ら返金する必要性が出てきましたということで記録として残ると思うんですけど、そういった形にするようにはならないんですか。それは制度上難しいということなんですか。 ○議長(榎本鉄也君)  小谷財政課長。
    ◎財政課長(小谷充君)  現年分でございますので、今、現年分で既にもう保育料を受け取っている、その中でお返しするという形になってきますので、予算上は当初予算で上がってる歳入の部分の予算額については減っていくということになりますけども、改めて歳出で返していくというような予算組みにはなりません。 ◆1番(北村奈七海君)  わかりました。 そうすると、返金する金額だとか返金すべきだった人数とかというのは、議会側にはどういった形で提示されるのかなというところもあわせて聞いてもいいですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  金額については、この4月から12月分の保育料で165万円、これ概算ですけれど、このぐらい還付しなければならないというふうに考えています。対象人数につきましては、多子軽減の部分につきましては、第2子の方が46名、第3子の方が10名いらっしゃるということで、この方にそれぞれ半額、無料というような、そういう対応をしていかなければならないというふうに考えています。 ◆1番(北村奈七海君)  この該当のお母さんというか保護者の方たちには、もう今から周知をして返金の手続をとっていってもらうということでいいんですか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  まだ条例のほうが定まっておりませんで、規則のほうももちろん効力は発揮してないので、それがいければということで還付に入っていきたいというふうに考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  ちょっとそこら辺で前後して申しわけないなと思うんですけど、丹鶴幼稚園での説明会のときは、口座返金での手続をとかという話ももうされてたのかなと思うので、なので、何というか、確かに条例をここで認めればそういった形で返金にはなるのかなというふうに思うんですけど、どうも議会側とあと当局と余りうまいこと連携がとれてないのかなというふうに思ったんですけど、議会の承認をもらったら保育料が上がりますという説明をされてたりとか、まだまだ条例が定まってない状態で今度返金の説明をされてるとかというところで、もう少し議会側と連携をして話し合っていってもよかったのかなというふうに思ったんですけど、そこに関してはどう思いますか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  もちろん僕も、議会の皆様にしっかり説明してやっていかなければならないというふうに考えております。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。 そうしたら、あと最後ちょっとお伝えしておきたいことが、妥当な金額についてというのは、もう市のほうから案という形で上がってきていて、在園者のお母さんたちにも説明をされてると思うんですけど、ここに関しては子ども・子育て会議とか幼保の協議会というところで意見ももらってる、保護者の話も聞いてるということなんですけど、もうすぐ幼稚園の入園の締め切りも来てしまいますし、何かそういった中でやっぱりもっと保護者の方たちから丁寧にヒアリングをしていってもらいたいなということが一つと。 あと在園者向けの説明会の中で、課税証明書を持って来てもらったら次の保育料が幾らに変わるかというのを算定しますと言ってたんですけど、どなたか課税証明書というの持ってこられましたか、実際に。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  丁寧にということはもちろんやらせていただかなければならないと考えてます。 あと、金額についても示させていただいたのは、もうもちろん入園手続は始まってるんで、入園に関して大切な一つの情報だということで、案なんですけれど金額は示しております。 課税証明書については、現在、持ってこられた方はございません。 ◆1番(北村奈七海君)  最後に、何で課税証明書の話をしたかというと、課税証明書をとるためには、まず窓口に行って必要書類を書いて300円を払わないといけないと思うんですけど、なかなかそれは働いている保護者の方からしたら、わざわざそういうことをして次の保育料を算定してもらうということはちょっとやりづらいのかなというふうに思うんですよね。こういった形で過失をしてしまったということで謝罪の気持ちがあるということであれば、わざわざ課税証明書をとって持ってきてくださいではなくて、こちらのほうからあなたの保育料は幾らになりますよということを算定して示してあげるということもいいのではないかなと思うんですけど。     (「議長、動議」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  7番、どういう動議ですか。 ◆7番(福田讓君)  この本案に関する質疑は、私は十分に出し尽くされてると思いますので、ここで質疑終結の動議を提出しますので、よろしく取り計らいをお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  ただいまの動議に賛成の方。     (「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  賛成者がございますので、動議は成立をいたしました。 それでは、採決をいたします。 ただいまの質疑終結の動議に対して賛成の方の起立を願います。     (賛成者起立) ○議長(榎本鉄也君)  起立少数。 よって、質疑終結の動議は否決されました。 北村議員、続けてください。 ◆1番(北村奈七海君)  課税証明書を持って来てもらうというところが、果たして市からの謝罪の表明みたいなことになっているのかどうかというところをちょっと最後に聞きたいと思うんですけど。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  そのことについては、現在この条例について、もちろんそれ以降の規則についても定まっていない状態となってます。個人情報について知るべき立場にはないものだと考えておりまして、現時点、もちろんこれが決まった後は一人一人にきちっと、案の段階なんでもう仮定になってくるんですけれど、もし金額を変えるならば、お知らせはすぐにしなければいけないと思うんですけど、現段階では問い合わせいただいた場合はそういう方法しかないのかなということでお話しさせていただきました。 ◆1番(北村奈七海君)  はい、わかりました。質疑は以上です。 本当にこういったことで一番困るのは保護者の方やと思うので、そのことは十分にわかっておられると思うんですけど、やはり改めて入園説明会を開いていただいて、それこそ市長もそこに来ていただくというぐらいの姿を見せていただけたらと思います。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  4番、大石議員。 ◆4番(大石元則君)  大変申しわけありません。待ってる間にかなり熱が上がってきたんで、端的にお伺いしたいと思います。 連携ミスのように言われておりますが、子育て推進課、学校教育課というお話だと思ったんですけども、先行して保育園のほうではこれらしき制度がもう始まってるように思います。幼稚園が今回このような、保護者の方にとっては有利な条件の話の内容に思われます。 担当課の方にお伺いしたいんですけど、当初あってはならないことをしまして発生したことをおわび申し上げますという認識ですが、どういう認識で今おられるんでしょうか。もう一度確かめたいと思います。 ○議長(榎本鉄也君)  宮本学校教育課長。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  本当にあってはいけないことをしてしまって、もう弁解の余地もないんですけれど、今後こういうことが二度とないように、きちっとやっていかなければならないというふうに思っております。 ◆4番(大石元則君)  端的にお伺いします。あってはならないこととはどういうことなんでしょうか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  今回のようなミスというか、法令改正に合わせて制度のほうはできていないと、条例のほうを変えることができていなかったことになります。 ◆4番(大石元則君)  それでは、いつお気づきになったんでしょうか。どういったきっかけがあったんでしょうか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  現実に最終的に気づいたのはもうかなり近い段階で、もうこの議会にお示しするしかできないような状況になっていたときなんですけれど、幼稚園の保育料について改定しようということで検討していました。これは保護者説明会までには何とか示さなあかんということで、ただ方向性のほうが最終的な案が固めることができずにということで、その作業の中でこのことに気がついたということになっております。 ◆4番(大石元則君)  それでは、子ども・子育て会議が開催された直近のときにはどういう状況だったんでしょうか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  そのあたり、この…… ◆4番(大石元則君)  認識はありましたか。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  この制度改正についてはやらなければならないというふうに考えておりました。意識もありました。 ◆4番(大石元則君)  では、もちろんミスをしたという認識もあったわけですよね。 ◎学校教育課長(宮本雅史君)  はい、ございました。 ◆4番(大石元則君)  その点は、集まっていただいた皆さんにちゃんと説明されましたか。 ○議長(榎本鉄也君)  片山部長、答弁願います。 ◎教育部長(片山道弘君)  子ども・子育て会議のときにはそういった説明は十分にできなかったと今思っております。申しわけございません。 ◆4番(大石元則君)  それでは、その分きっちりと説明責任を果たしていただきたいと思います。 どんなきっかけであれ、ミスはつきもんなんですけども、今回このようなことが起こったいうことは私どもにとっても不信感が残るだけでございますので、後のフォローを細部にわたって検討されると思いますが、ぜひ間違いのないように対応していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は、教育民生委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程追加変更について ○議長(榎本鉄也君)  ただいまから、先ほど上田議員の動議に関する議案を配付させます。 お諮りいたします。 この際、議会運営委員会の決定のとおり、議事日程を追加変更し、お手元に配付の議会発案第8号、事務検査に関する決議を議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、議事日程を追加変更して、議会発案第8号、事務検査に関する決議を議題とすることに決定いたしました。--------------------------------------- △日程追加変更 議会発案第8号 事務検査に関する決議 ○議長(榎本鉄也君)  提出者の説明を求めます。 12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君) (登壇) ただいま上程いただきました議会発案第8号、事務検査に関する決議について御説明を申し上げます。 地方自治法第98条第1項の規定により、次のとおり事務の検査を実施する。 1、検査事項。議案第70号、新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例に関する事項。 2、検査方法。本条例第5条の改正により定める規則案及び幼稚園保育料遡及期間の根拠書類の提出を求める。 平成27年12月1日提出。提案者、上田勝之。賛成者、松畑玄。 以上でございます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑を行います。 7番、福田議員。 ◆7番(福田讓君)  質疑をさせていただきます。 今回、私もこの議案が提出されたときに、新聞報道とっても、この問題がたくさんなっておりました。だから今回、私は同僚議員の質疑を聞いておりまして、私も質疑をしようと思ったんですが、なかなか皆さん同僚議員の質疑は的を射ておりました。 この案は、今議長がおっしゃられたとおり教育民生委員会、こちらにて十分に審議できるものと、私はそう考えております。 よって、私はこの決議を提出するよりも、今回の議案に対しては十分に教育民生委員会で審査していただきたいと思いますので、この決議案に対する……。失礼しました。 提案者にお聞きしたいんですが、今回の決議案に対する提案理由ですか、今お聞きしたんですが、我々議会の中には総務建設委員会と教育民生委員会がありますので、私は十分に教育民生委員会でこれを審査していただけると思っていますが、いかがでしょうか。 ◆12番(上田勝之君)  見解の相違だと思います。 ◆7番(福田讓君)  はい、わかりました。では見解の相違のとおり。 私は以上で質疑を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 お諮りいたします。 本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 本案について討論はありませんか。 7番。 ◆7番(福田讓君)  本案に対して反対の立場から討論をさせていただきます。 途中、先ほどの質疑の中で一部、討論の中に入ってしまいました。これに対して失礼したと思っております。 私は先ほどの質疑の中で、同僚議員が各考えをもってこの案に対する執行者の中身、そしてこれまでの経緯を私以上に質疑をしていただきました。同僚議員の立派な質疑の中で、私は質疑をしませんでした。なぜか。それは同僚議員の方がやはり勉強されて、この議案に対する質疑を十二分にされたと思います。 よって、私はこのような決議文を出してまでこの決議案に賛成することはできません。 よって、この決議案に対しては、反対の立場をもって、十二分にこの議案は教育民生委員会で審査していただきたいと思います。そのために総務建設委員会と教育民生委員会が分かれてるわけです。そこを考えますと、このような決議文は、私は賛成することはできません。同僚議員におかれましても、この議案に反対していただくようお願い申し上げまして、反対討論といたします。 ○議長(榎本鉄也君)  2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君)  反対討論があったんで、賛成討論をさせていただきます。 本議案は、この条例の改正に伴って規則が定められるということで、その規則案の提出を求める。そして、幼稚園保育料の具体的な還付があるということがわかりました、行政のミスによる具体的な還付があると。そういった中で、実際にどういった根拠でどれぐらいの額、還付することになるのかという書類の提出を求めるものです。 今、反対議員おっしゃったように、まさにこれから教育民生委員会でしっかりと審査したいと思っていますが、それに当たっては、口頭の質疑だけではなく実際の、今回一度もその改定案の料金に関しては聞いていません。ですので、具体的な数字をもって、しっかりとこの情報をもって教育民生委員会で審査したいと思います。ですので、賛成させていただきます。同僚議員の賛成をよろしくお願いいたします。 ○議長(榎本鉄也君)  討論を終わります。 これより、起立により採決いたします。 本案に賛成の方の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(榎本鉄也君)  起立多数であります。よって議会発案第8号は可決することに決定いたしました。 5分間程度休憩します。 △休憩 午後5時39分--------------------------------------- △再開 午後5時46分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △日程21 議案第78号 教育長の任命について ○議長(榎本鉄也君)  日程21、議案第78号、教育長の任命についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君) (登壇) ただいま議題となりました議案第78号、教育長の任命について御説明を申し上げます。 本議案は、教育委員楠本秀一氏が本年12月22日をもって任期満了となりますことから、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、新たに教育長として同氏を任命いたしたく、議会の同意を賜りたいというものでございます。 なお、新教育長の任期は平成30年12月22日までの3年でございます。 楠本氏の略歴につきましては、別記参考をもちまして説明にかえさせていただきます。 以上、簡単でございますが、本議案の説明とさせていただきます。よろしく御同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(榎本鉄也君)  本案について質疑に入ります。 2番、並河議員。 ◆2番(並河哲次君)  教育長の制度、教育委員会の制度が変わって初めてのところなので、市長から直接、教育長としての任命ということでの議案だと思います。 教育長を改めて楠本さんにということなんですけども、さきの議案で幼稚園で起こってしまった問題についてさまざま議論が行われてきました。宮本課長初め教育長も謝罪をされるという、実際にミスがあって謝罪をするという中だったと思うんですが、そういった中で市長は、市長が今回提出者だと思うんですが、普通民間であればここまでの、先ほど屋敷議員もおっしゃってましたけど、大きなミスという中での再任ということは、民間であれば恐らく考えられないと思うんですが、田岡市長としては、この件に関してどういった説明を教育長のほうから受けて、そして今回もう一度やっていただこうということになったんでしょうか。御説明をお願いします。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  今回の幼稚園の保育料に関する件に関してのミスは、私も大変残念だと思っております。そういう中で、今回この議案第70号を上程する中で、事前に今回のミスの経過とかいろいろ説明していただきました。 その中で横のつながり、そしてさらに認識の甘さというのを感じているところではございますが、今回のこの教育長の任命を楠本氏に再任いただきたいという思いは、これまで3年5カ月にわたり、教育委員会の事務方のトップ、教育長として、これまでの経験に基づき大変な実力を発揮していただいておりますし、また人間的にも大変信頼できる楠本氏でありますので、これからの3年間、学校教育のみならず大変大きな文化振興の取り組み、また生涯教育に関してもいろいろ課題を解決し、よりよい教育、新宮の教育をつくっていかなければならない時期でありますので、どうしても楠本氏にあと3年間お願いしたいという強い思いでございます。 ◆2番(並河哲次君)  やはりどうしても今回の幼稚園の問題、幼稚園のことだからというのだけではなく、すごいこの議案で非常にこれでいいのかなと思ったのは、今回、宮本課長が最初にこの幼稚園のことに関して、多分公的な場で最初に謝罪をされたことになると思うんですけども、これは普通こういった状態があったときに謝罪をするのは部下の方であっていいはずがないと思うんですよね。僕は、なので、教育長もしくはその教育長を任命している市長が前に出て一番初めの謝罪をするべきことだと明らかに考えていたので、きょうはとてもびっくりしたのと同時に残念だったんですけども。なので、そういったことをされてない方が、田岡市長が提出されていて、楠本さんも、現教育長もそういったことではなかったので、この本当に現在進行中の問題について、ミスを認めていながら部下に先に謝罪をさせてしまうことになる、こういったことで本当に教育長としてよいのか。どう考えてますか、田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  今回、議案の上程説明として、宮本課長にまずこの演壇に立っていただいたタイミングでの宮本課長からの謝罪であります。その後、教育長にしても私にしても、申しわけないという謝罪の思いは伝えさせていただいたというふうに思ってございます。 ◆2番(並河哲次君)  確かに議案説明のタイミングではあったと思うんですけれども、ミスを認識されていたのは、もう先ほど大石議員からも質疑ありましたけれども、子ども・子育て会議の説明より前の段階からミスとして認識されていたということですので、このことの重さを考えると、議案上程のタイミング云々くんぬんの話ではなく、特別に教育長または市長から場をセッティングしてやるべき話で、今たまたまこのタイミングでそうなってしまったんですということは一切理由にならないと思いますが、いかがですか。それは理由になるとお考えですか。 ◎市長(田岡実千年君)  考え方の違いかと思います。謝罪は、私も教育長も順番はどうであれさせていただいたんで、その思いは皆さんに伝わってると信じております。 ◆2番(並河哲次君)  現時点では、同僚議員はわかりませんが、私は一議員としては、教育長、田岡市長からはこの責任に関する謝罪の意というのは、表面的なお言葉としては確かにありますが、非常に真摯に受け取るのは難しく感じています。 そして今回、まさに先ほど北村議員も質疑されてたんですけども、保護者に対してはお金を取り過ぎた部分もあり、そのときもしかしたら払うのが大変だった人もいたかもしれないですけれども払ってもらった。それを還付するという形が起こっている中で、この教育長の任命に関しては4年に1回の退職金という形で予算を同時に計上。これは先ほど、いや、そんなの当然だろうということで笑っておられる方がたくさんいらっしゃいましたけれども、保護者からしたら、これを生み出した張本人である。これは、もちろん僕自身も一人の議員としてチェックできてなかったという思いは本当に持っています。だからこそこうやって質疑させていただいているんです。保護者の方に責任はないわけですよね。その中で、そういったことも起こしつつも、でも条例なんで、ルールなんでもらうものはもらいますということは、謝罪の場にこれから幼稚園に行き、説明に行く場でそういったことは本当に通用するとは僕はとても思えません。 ですので、本当にこの教育長の任命について、確かにこれまで教育長、一生懸命やっていただいたことはたくさんあると思います。しかし、本当にしっかりと一つ一つの問題を整理してやるべきことをやっていかないといけないと思います。ですので、改めてこの教育長の任命について、現楠本教育長も田岡市長も考えていただきたいと、何をこれからこの議会終わるまでにすべきなのかということも含めて考えていただきたいと思います。 以上です。 ◎市長(田岡実千年君)  今回、保育料の件に関しては、保護者の一部の方に大変御迷惑をおかけしていることに対しては本当に心より申しわけないと思っておりますが、それと退職金とは全く別の話だというふうに私は思っております。この退職金、これまで3年5カ月間にわたり、我々の知らないところでも大変努力していただいて、ミスもありながらではありますが、しっかりと教育委員会の運営責任者として携わっていただいておりますので、十分私は出すし、楠本教育長が受け取る権利はあると思います。 改めて、全く今回のミスと退職金は一緒にしないでいただきたいというふうに私は思います。 ◆2番(並河哲次君)  それでは、保護者の方々の今の田岡市長の考え方の中では実際にどうするかということはおいて、その考え方の中では保護者の方の理解は得にくいと思います。 以上です。 ◎市長(田岡実千年君)  並河議員は得にくいという考えでありますが、私は理解は得れるというふうに思ってございます。 ○議長(榎本鉄也君)  12番、上田議員。 ◆12番(上田勝之君)  先ほどの田岡市長の提案理由の説明の中で、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律、いわゆる地方教育行政法の改正による新教育長の選任の同意に対する案件と御説明がございました。 この教育委員会制度改革、そして教育委員長を廃止して教育長。今までは教育委員を選任して、その教育委員会の中で教育長に互選されていくというような仕組みから、市長が直接教育長という特別職を選任していく。それに議会が同意するかどうかというような案件に非常に大きく変わったんですね。これが一つの大きな柱で、もう1点が総合教育会議を設置し、市長もその総合教育会議を招集して議論の中に入っていくというような大きな改革の中の今回は初めての教育長の選任です。 そういったような国を挙げての教育委員会制度改革、これまで営々と続いてきた教育委員会制度の大改革ですが、その辺について市長の考え方をお尋ねしたいと思います。 ○議長(榎本鉄也君)  田岡市長。 ◎市長(田岡実千年君)  今回の改革は大津のいじめによる自殺に端を発した改革だというふうに認識してございます。そういう中で、市長部局、首長ももっとそういったところをしっかりと責任持つようにというところが一つと、あと、これまで長年続いてきた教育委員の中で教育長を互選するというところの、教育委員長をなくして教育長に権限を集めるというところが二つ目の改革だと思っておりまして、私、個人的にはいい改革だというふうに思ってございます。 ◆12番(上田勝之君)  この教育委員会改革で新教育長制度というものは、確かに大津のいじめ事件やあるいは大阪府のたしか自殺問題等々に端を発して、迅速に対応する、あるいはいわゆる行政側の考え方をしっかりと反映していく部分と教育の中立性をどう保っていくか、こういった部分が柱、バランスをどうとっていくかというところが非常に総合教育会議の中で求められるものだとは私は考えるんですが、今回、先ほど来話題になりました幼稚園条例、幼稚園の保育料の問題に関して、これはかなり以前から国のほうで、新宮市でも幼保の一元化あるいは幼稚園の統合、3年制保育の導入等々でさまざまに議論が重ねられ、国のほうでも紆余曲折を経ながら子ども・子育て新法という形と、文部科学省と厚生労働省の中から内閣府へ移ったというような経緯をたどっております。 そういった中で、やはり、教育長に大変申しわけないんですけど、私、この議会の場にいないときだったかと思うんですけども、当時といいますか、榎本議長が一般質問をされてて、子ども・子育て会議の件を取り上げられてるときがあるんですね。そのときに、子ども・子育て会議はお客様の立場という発言をされてるんですよ、教育長は。覚えてらっしゃいますか。いかがでしょう。 ○議長(榎本鉄也君)  楠本教育長。 ◎教育長(楠本秀一君)  たしか一般質問の中で、榎本議長とのやりとりでそういった答弁をいたしました。それから後は、子ども・子育て会議は改めて再認識で勉強するという会議で出席させていただいております。 ◆12番(上田勝之君)  今回の幼稚園の保育料の問題、これは私、決して横の連携のミスとか、あるいは子育て推進課に責があるような話ではないと思うんですね。要は、国も文部科学省、厚生労働省が内閣府になったわけです。その中で、県のセクションも担当課も、それは上部組織としては違うかもしれません。ただ、教育委員会の当時の事務方とか、あるいは教育長はそのとき在任されてましたんで、そういったところにやはり気づきが、認識が乏しかったという点にあるんだと思います。 だから、横の連携よりも、情報の共有ということはもちろん大事ですけども、そういったことがやはり国の幼保の制度改革、子ども・子育て支援、そういった流れの中で当然気づかないといけないんではないかと思うんです。そういった点の御認識というのはいかがだったんでしょうか。教育長にお尋ねします。 ◎教育長(楠本秀一君)  先ほどの質疑の中でもお答えさせていただいたように、私、去年9月議会で4本の条例が提案されていたときに全く他人事だと思ってましたし、そういったことで非常に気づくのが遅かったなと、認識が甘かったなというのは反省しております。 ◆12番(上田勝之君)  では、市長にお尋ねしたいと思います。この新教育長制度で新教育長に求められる必要要件とは、どういったことを考えられておりますか。 ◎市長(田岡実千年君)  基本的には余り変わらないと思っております。今も別に教育委員長という立場の方がおられるわけでありますが、事務方のトップというのは教育長として変わりませんので、教育委員長の部分の責任も加わって責任は今より重くはなるんですが、基本的には大きな変化というのはないように感じてございます。 ◆12番(上田勝之君)  市長、実はこの教育委員会改革というのはやはりもっと違うんじゃないでしょうか。今までの教育委員会と今までの教育長とは、やはり私は違うと思うんですね。それは副市長と同格という。私が考えるには、副市長と同格といいますか、やはり市長ブレーンでもあるわけですよ、市長が選任していくわけですから。ここに政治的な部分を持ち込んではいけないのかもわかりませんが、でも市長が選任していく教育長ですから、当然そういう部分がこの教育委員会制度改革に求められている部分だと思うんで、今までと変わらん、余り役割が変わらんと言われれば、そこは物すごく違うんじゃないかと、市長の認識。 ここは本当に大きなターニングポイントで、今までは教育委員を選んで、教育委員会の中で教育長が互選されてたわけですよ。だけど、今度は市長がみずから選任して同意を得る理解を得ていくわけですよ。それがこれまでと変わらんというんでは、市長の考え方は教育行政には反映させないということですか。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど大きく変わらないと言いましたのは、基本的に仕事の中身は大きくは変わらないとは思っておりますが、今回から特別職ということでありますので、その部分は大変大きく変わりますし、また責任も重くといいますか、私、副市長、教育長が特別職になりますので、そういったところで責任は重くなるというふうには感じておりますし、また新しい改革で私も教育委員会とともに教育にもしっかりと頑張っていきたいと、そういう思いでございます。 ◆12番(上田勝之君)  市長、もともと市長が6年前に就任されたとき、かなり教育のことを非常に熱心に訴えられてたと思いますし、2年余り前には、そういったことも選挙戦を通じて論争をさせていただいたと思うんですね。そういった中で、例えば幼稚園の英語教育であるとか、いろんなことに取り組まれてるとは思うんですね。そういったことを今度はもっとしっかりと反映させていく教育委員会になっていくんじゃないかと私は考えるんですが、その辺の改革の趣旨というか、市長の考え方、どうなんかな。 ◎市長(田岡実千年君)  これから正式に教育会議に私が座長として会議を開くことになりますので、私のそういった思いというのはさらにこれまでより反映していただけるというふうに思っております。 ◆12番(上田勝之君)  だから、総合教育会議を市長が開催されるわけです。その中で先般、この新宮市教育大綱というのを定められたはずなんですね。これは市長も現教育長、今度任期を迎えて新制度のもとの教育長に推挙されておるという教育長もいらっしゃるんですけど、その中で総合教育会議の中で新宮市教育大綱というのを定められ、その中で重大な課題が発生したときに迅速な危機管理体制がとれるようとうたってるんですよ。 この幼稚園の保育料の返金問題に関しては、重大な危機管理という認識はないんですかね、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  いや、大変重要なことだと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  それでは、なぜこの議案が我々に配付されて記者会見をされた際には、そのことには触れられてないんですか。大変重大な認識であれば、そのときにこういったようなことに触れられるんじゃないですか。少なくとも市長か教育長は。 ◎市長(田岡実千年君)  議案の説明では、議案第70号で説明はさせていただいたつもりでございます。 ◆12番(上田勝之君)  で返金の話も。遡及して返金する。 ◎市長(田岡実千年君)  記者会見では返金の話まではしてございません。 ◆12番(上田勝之君)  だから、そこは重大な危機管理とは違うんですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  大変重要なことでございますので、本日このような議論になっているかと。 ◆12番(上田勝之君)  いえいえ、本日はわかりますよ。本日はちょっと順番がいかがかとは思いますが。 教育長はいかがですか。その重大な危機管理という認識はございましたか。 ◎教育長(楠本秀一君)  この問題が私は十分自分の中で理解できたときの幹部会で、大変大失態したんだということも反省もし、そういうことで、もっとさらに横横の連携をお願いするということは幹部会でも申し上げております。 ◆12番(上田勝之君)  そこで、教育長、長くなってきて申しわけないんやけれども、横横の連携だけじゃないと思うんですね。横横というか、庁内全体で情報を共有するということではないと思うんですよ、今回の件に関しては。いわゆる子ども・子育て新法という小学校入学前までの新宮市の子供たちの教育、保育をつかさどる一部署の本当にそこの体質の問題と違いますか。 例えば子育て推進課との情報の共有ができていなかったというんではなくて、多分情報は相互に当時はとっていたかと思うんですね。私が調査した中では、情報は共有とまではいかないのかもしれないけど、連携は、連絡はとってたはずなんですね。そういった中ではそこの点について、いわゆる子ども・子育て新法で小学校入学前までの子供たちの教育・保育環境が大きく変わるという認識が欠落していたということに尽きるんだと思います。 だから横横の連携よりも、もっと教育委員会の中に、当時のですよ、中に何がしかの問題があったんではないかと私は推察するわけです。そういった点について、教育長は、掘り下げた原因究明といいますか、原因を究明して再発防止を実行していこうという思いというか、考え方といいますか、決意といいますか、具体論は持たれていますか。 ◎教育長(楠本秀一君)  これはひとえに今までの教育委員会の体制の中で、ある部分をある担当者に全てを任せてきたということがあり、組織の中の報告、連絡、相談という中のことが十分生かされてなかったということが一つ反省点であると思います。そのことについて、私は当然事務方のトップですので、もっとしっかりとした指示を出さなければならなかった必要があったかなと思ってます。 それから、今後については、市長との総合教育会議の中で、今動いてる条例ですけども、この子ども・子育てに関することについて十分話ができる、もちろん教育とかかわってほかの福祉の関係のこととか、そういったことがあろうかと思うんですけども、その子ども・子育て、幼稚園のあり方、保育所のあり方については、この総合教育会議の中で十分議論できるなと。風通しよく、新宮市の全体として子ども・子育てどうしていくのかということの方針が今後の方策として話し合いもできるし、施策としても打ち出せるんじゃないかなと、そういうふうに思っております。そういったことで対応していきたいと思っております。 ◆12番(上田勝之君)  市長、私と今の教育長の議論を聞かれて、市長の御意見を伺いたいと思います。
    ◎市長(田岡実千年君)  先ほどから答弁させていただいておりますことに重なるわけでございますが、今回の大きなミスに関しては、教育長を初め学校教育課も反省しなければならないし、大変今していると思うんですけど、これからこれをどうやってきちっと後やっていくかということが大事になってくるわけでございますし、ただ今回のミスはミスで大変なことをしてしまったわけでありますが、教育長のこれまでの3年5カ月の働きをぜひ思い出していただきたい。そういう中で私、心から信頼する教育長、実力も十分ある教育長にぜひ後の3年もやっていただきたいと、そういう思いでございます。 ◆12番(上田勝之君)  私、楠本教育長個人を云々するものではなくて、今回、教育委員会制度改革の中で新教育長を任命していく、任命というか選任して同意を得ていく。そのことに対する市長の考え方ですね。 だから、楠本教育長御自身は優秀な行政マンで、エコ広場やごみの分別、あるいは小学校の統合問題等、辣腕を振るってこられたことは、私も議員生活を通じて感じております。しかし、そのこととやはり新教育長、この教育委員会制度改革の中で新教育長を選んでいく、ましてや教育行政全般をつかさどって市長のブレーンスタッフ、ブレーンと言ったら変ですけど、特別職となっている、そういった中で市長が選任して同意を求めてこられたわけですよね。やはりその教育委員会制度改革の中での新教育長を選任していくというところに、私は市長の考え方をもっとしっかりと述べていただきたかったと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  今回、国の法律に基づいて、期間はあるんですが、順次、全国の全自治体において新教育長に移行していくわけでございます。これまでの教育委員長と教育長を合わせた新教育長、特別職としてさらに責任が重くなるわけでありますが、これに対して私、大賛成でございます。そういう中で、改めて楠本氏に新教育長に就任いただきたい、そういう思いでございます。 ◆12番(上田勝之君)  その教育委員会制度改革の中の総合教育会議の中で新宮市教育大綱を定めた。でもこれがもう既に文言が踊ってるような状態ということをしっかりと改めて認識をしていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(榎本鉄也君)  質疑を終わります。 本案は総務建設委員会に付託いたします。--------------------------------------- △休会について ○議長(榎本鉄也君)  大変議員各位には長時間の御議論、お疲れさまでございました。 以上で本日の議事日程は終了いたしました。 この際、お諮りをいたします。 議会運営の都合により、あす12月2日から7日までの6日間、休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、あす12月2日から7日までの6日間、休会とすることに決定いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  以上により、次回の本会議は12月8日午前10時より会議を開き、一般質問を行います。 本日は、議事日程のとおりこの議事を終了いたしましたので、これをもって散会といたします。 大変御苦労さまでした。 △散会 午後6時21分...